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初心者にぴったりのインデックス型バランスファンド

今年1月に始まったNISA(少額投資非課税制度)も、いよいよ1年目の非課税期間終了まであと3カ月を切りました。口座開設直後にまずは少額で投資信託を購入した方も多いと思いますが、100万円分の投資枠を来年以降に持ち越すことはできません。そこで今回は、現時点でNISAの投資枠が残っている方にもぴったりな「インデックス型バランスファンド」をご紹介します。

篠田 尚子

篠田 尚子

投資信託 ガイド

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既存のインデックス活用で低コストを実現

「バランスファンド」とは、株式、債券、リートなど複数の資産に分散投資するタイプのファンドを指します。かつては複雑な商品設計や高コスト体質が指摘されたこともありますが、最近はシンプル且つ低コストのインデックスファンドを束ねることで、複数資産に分散投資するファンドも増えました。

なお、インデックス型とは、ベンチマーク(運用の良しあしを計る基準)に掲げた特定の指数(インデックス)と概ね連動した運用成果を目指すタイプのファンドです。アクティブ型と比べ、銘柄選定に伴う調査費用等がかからないことから、信託報酬が比較的低く抑えられています。

国内公募投資信託で採用されている主なインデックス

国内公募投資信託で採用されている主なインデックス
 


バラエティ豊かなファンドラインアップ

ノーロード(販売手数料無料)インデックスファンドシリーズの代表格である三菱UFJ投信の「eMAXIS(イーマクシス)」では、2種類のバランスファンドを展開しています。個々のインデックス投信を均等に組み合わせた「バランス(8資産均等型)」と、市場動向に合わせてインデックス投信の資産配分を変更する「バランス(波乗り型)」の2ファンドです。新興国を含む国内外の株式と債券、さらに国内外のリートに投資しながらも、信託報酬は年率0.5%(税抜)という低水準に抑えています。

三井住友トラスト・アセットの「世界経済インデックスファンド」も、一つの地域や通貨に限定せず、複数地域の株式・債券インデックスを組み合わせています。基本組入比率は株式と債券がそれぞれ50%で、株式・債券とも新興国にも投資を行っているのが最大の特徴です。ファンド全体では、外貨建て資産がポートフォリオ全体の約9割を占めるため、例えばJリートのインデックスファンドとあわせて保有すると分散効果が図れるでしょう。

みずほ銀行とみずほ証券限定で展開されている「みずほインデックス投資戦略ファンド」(運用はブラックロック・ジャパン)は、国内外の株式、債券、リートに投資を行います。債券については、米ドル建てハイイールド債券(信用格付けが低い分、利回りの高い債券)や先進国のインフレ連動債も投資対象としている点が特徴です。

これらのファンドはNISA口座での買付けだけでなく、「インデックス投信を買ってみたいけど、どれを選べば良いか分からない」という投資初心者にも適しています。参考になさってみてください。
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