昔の病気だった「梅毒」が若者の間で急増中!
パートナーのためにも、異常を感じたらすぐ医療機関へ
3年で梅毒の感染患者が約2倍に増加中
ところが、国立感染症研究所によると、2004年の届出から微増しはじめ、2013年には、1226例の報告数となっています。前年度である、2012年は、875例、2011年の621例から考えると、3年で約2倍に患者数が増加しています。梅毒感染者の約80%が男性で、25歳~29歳に広まっています
感染者総数のうち、約80%が男性です。また、特筆すべきことは、年齢別の発生率でみると、人口10万人当りの発生率では、25歳から29歳の男性が、3.9。35歳から39歳が3.4となっています。男性の人口10万人の発生率は、1.6ですから、25歳から29歳の若年層に梅毒が広がっていることが伺えます。近年の梅毒の特徴
近年の梅毒の特徴として、男性と性交する男性に広まっていること、HIV混合感染が目立つ事などが挙げられます。その他、眼梅毒、口腔咽頭梅毒、梅毒性直腸炎など、一言で梅毒と言っても多様な症例が増えています。梅毒はいつから検査できるの?
梅毒の検査は、血液中に抗体があるかどうかで判定します。そのため、感染機会から約1ヶ月後に検査ができるようになります。梅毒の検査方法は、脂質抗原法とTP抗原法の2種類を組み合わせて総合的に判断します。注意しないといけないことは、TP抗原法では、一度感染して、陽性と判定されると、一生、陰性化することはありません。完治した後に、再度、感染した可能性がある場合は、脂質抗原法で検査するようにしましょう。
治療によって完治していても、健康診断などで陽性と診断されるケースもあります。その際は検査方法を確認した上で、再検査されると良いでしょう。