行政書士試験/ゼロから始める行政書士試験

授業当日の復習法 ゼロからの行政書士試験5

予備校の授業を受けたその日、どのように復習すればいいのでしょうか。会社員の方を想定し、平日夜に授業を受けたとして、帰宅後の1時間をどう使えばいいのか、効率的な復習法をご紹介いたします。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、授業当日の復習は大切です。ただ、平日の夜クラスで授業を受けると、帰宅は夜10時を過ぎてしまいます。復習にあてられる時間は1時間ぐらいでしょう。この1時間を使って効率よく復習するにはどうすればいいのでしょうか。最も効率がいいと思われる「テキストに20分間」「問題集に40分間」にわけて復習する方法をご紹介します。

テキストの復習のポイント1 目次で全体像を確認

まずはテキストを簡単に読んで今日勉強した内容を確認します。ただ、20分ですべてを読むことはできません。ここでは、全体(体系)の把握をするようにしてください。目的は、全体を把握することで知識を整理する「フォルダー」のようなものを頭につくることです。

法律系国家試験で不合格する原因のひとつが知識の氾濫です。知識が整理されていないと、すぐに思い出せず、知識を応用問題に使えません。そこでテキストの「目次」が重要となります。目次は全体を把握し知識を整理するのに最適のツールです。目次の項目が知識を入れる「フォルダー」になるのです。

目次を読みながら、講師が強調していた点などを簡単に振り返ってください。なお、目次を暗記するにあたり、目次が長い場合や言葉が難しい場合は、簡略化などをして自分の言葉で置き換えてください。

テキストの復習のポイント2 図表で頻出事項を確認

次に、図表に目を通しましょう。目的は、知識を整理するため「フォルダー」に入れる知識の中で、最も重要な知識を確認することです。テキストによってばらつきはあるかもしれませんが、一般に、図表は試験の頻出事項をまとめています。つまり、今回の授業の重要ポイントなのです。とくに、図表の中でも「まとめ」「比較」に関する図表は大切です。

テキストの復習のポイント3 他と識別できる程度の暗記を

行政書士試験,勉強,復習

帰宅後に勉強する時間がない方は、早朝の復習をお勧めします。

なお、目次にせよ、図表にせよ、一度で暗記することはできません。ですから、あまり構えずに、目を通して確認するようにしてください。繰り返すことが重要です。

この20分間の目標は、10個ぐらいの選択肢群から、目にした目次や図表を選択できるレベルでいいと思います。欲を言えば、図表のポイントは何だったか(例えば、授業中にアンダーラインをしたところなど)を指摘できれば申し分ありません。なお、図表の覚え方のコツは数で覚えてしまうことです(例えば、「権限の委任と代理を比較するまとめ」の表ならば、3つの異同があるから、3で覚える)。
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