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スタイリッシュサルーン、BMW4シリーズ グランクーぺ

数多くのグレードを用意するBMW3&4シリーズに登場した、スタイリッシュな4ドアクーぺ。その絶妙なセッティング、ニクい演出で、GTカーとしてはクラス最上の選択に仕上がっています。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

人気の4ドアクーぺが3シリーズファミリーに登場

BMW4シリーズグランクーぺ

クーぺ、カブリオレに続く4シリーズの第3弾。価格は420iが516万~557万円、420i xドライブが547万~588万円、428iが627万~668万円、435iが766万~803万円

いったいぜんたい3シリーズファミリー(クーペの4シリーズを含む)は今、何グレード用意されているのだろう。ふとそんなことを思い、オフィシャルサイトで数えようとして、途中で萎えてしまった。

エンジンやミッション、仕様(Mスポーツやラグジュアリーなど)の違いで数えはじめたところ、セダンで既に30種類に到達。ワゴンのツーリングにもう25種類……。もちろん、それだけじゃ、終わらない。まだほかに、3シリーズグランツーリスモはあるし、4シリーズクーペにカブリオレ、M3・M4もあって、さらには今回の主役、4リーズグランクーペに至るまで。いやはや、軽く100種類近くの用意がありそう。しかもこれ、日本仕様に限ってのハナシだから、モノスゴイ。

この事実、3シリーズはBMWの基幹&基本モデルだから、なんてカンタンな説明で片付けていいものかどうか。ここまで執念深いと、もっと深い企みがありそうだ。

日本人が“迷いぃの選び下手”であることは、さすがにBMWだって知っていたはず。にも関わらず、かかんに100種類もの日本向け仕様を3と4に用意した。オプション完全チョイスオーダー方式、への布石かもしれないぞ、これは、将来の……。
BMW4シリーズグランクーぺ

ラグジュアリー(写真)にはハイグロス・クロームのエレメントやレザーシートを装着。Mスポーツにはスポーティなスタイルに仕立てるMエアロダイナミクス・パッケージやMスポーツサスペンションを装備する

それはさておき、4シリーズグランクーペ(以下4GC)である。グランクーペといえば、先に6シリーズに設定され、世界的に評判がいい。いわゆる4ドアクーペというやつで、言い換えればスタイリッシュなサルーンだ。ちなみに、M・ベンツCLSクラスがプレミアムセグメントにおけるその先駆者である。

6のグランクーペは、CLSよりも随分と遅れてやってきた。けれどもBMWファンは力強く反応して、今や、クーペ&カブリオレを圧倒する売れ行き。東京・港区あたりで見かける6シリーズも、ほとんどがグランクーペだ。

そのコンセプトをまるっと4シリーズに当てはめた。2ドアクーペのルーフピークを12mm持ち上げて、ルーフ長を112mm伸ばし、ホイールベースはそのままに4ドア化した。クーペのフォルムをぎりぎり壊さず、4ドアと名乗るに十分な程度のヘッドルームをリア席用に確保した、というわけ。ラゲージスペースも2ドアクーペより35リッター増量の480リッターとした。

だから、前から眺めると、まんまクーペだ。3シリーズに比べて、はっきりとワイドなツラ構え。クーペより背が少し高いとはいえ、セダンよりは低いわけだから、なるほどスタイリッシュな4ドアサルーンである。
BMW4シリーズグランクーぺ

サイドウインドウをサッシュレス・デザインに、Bピラーをハイグロス・ブラックとし伸びやかな雰囲気を演出

日本向けに用意されたグレードは4モデル12種類。2リッター直噴直4ターボが3モデル(420i、420i xドライブ、428i)と、3リッター直噴直6ターボが1モデル(435i)で、それぞれにベース仕様とラグジュアリー、Mスポーツが用意されている。
BMW4シリーズグランクーぺ

他のBMWモデル同様、センターコンソールをわずかに運転席に向けられたドライバー・オリエンテッドなインテリア

BMW4シリーズグランクーぺ

後席を40:20:40の分割可倒式とし使い勝手を高めた。後席を倒すと最大1300リッターまで容量を広げることができる。自動開閉機能も標準化

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