今回は福岡県北九州市にやってきました。福岡市から新幹線で15分ほど、山口県下関市とは橋や海底トンネルなどでつながる政令指定都市です。市中心部には小倉城があり、新日鐵住金八幡製鐵所を中心とした工業地帯としても知られています。

街にアート作品が置いてあるイベント

そんな北九州市では、10月26日まで「街じゅうアート in 北九州 2014 Arts & Technology 10th」というアートイベントが開かれています。

LICCA《SAPIENTIA EX MACINA コクフタワー》協賛:株式会社タカギ、株式会社タカミヤ、日栄工芸undefinedphoto Kyoko Omori

LICCA《SAPIENTIA EX MACINA コクフタワー》協賛:株式会社タカギ、株式会社タカミヤ、日栄工芸 photo Kyoko Omori


 
「街じゅうアートin北九州」は、アートNPO「創を考える会・北九州」が2004年から始めました。当初は個人の方などから借りた絵画や彫刻を、北九州市内のホテルやカフェといった公共空間に展示していました。2007年から、地元の企業とアーティストのコラボレーション企画が始まりました。市街地にある商業施設「リバーウォーク北九州」などを会場に、招へいした現代アートのアーティストが企業の工場で制作したり、提供を受けた素材を作品にして展示しています。

今尾誠《雲古転生 2014》協賛:TOTO株式会社、株式会社松原組

今尾誠《雲古転生 2014》協賛:TOTO株式会社、株式会社松原組


 
「企業のトップや現場の方が関心を持ってくださり、アーティストも北九州市ならではの作品を制作・発表することができています。地元の人たちにアートを楽しんでもらうこと、市外の人たちに展覧会を通じて北九州市を知っていただくこと。この2点を目標に続けています」。(「創を考える会・北九州」三満田巧さん)

美術館は美術館 市民は市民

北九州市立美術館undefined外観

北九州市立美術館 外観


 
北九州市には、今年で開館40周年を迎える北九州市立美術館があります。古くからの美術館があったことで美術に関心を持つ人が多く、また工業地帯であることから経済的にもゆとりがある人たちが多い北九州市で、アートNPO「創を考える会・北九州」が立ち上がったのは10年前。アートを通じて人と人を結び、この街をもっと元気にすることを目指して設立されました。

「NPOの運営は、法人や個人からの年会費としての支援で成り立っています。個別の事業については、助成金を申請したり、募金を集めて修復した作品数点が美術館に収蔵されることにもなりました」。(三満田さん)