テクノポップ/海外のテクノポップ

謎の国、トルクメニスタンの歌姫

新連載「辺境ポップ」シリーズの第1弾です。ちょうど10月6日放映の「未来世紀ジパング」でも特集される謎の国、トクルメニスタン。僕の中央アジアのツアー中に強烈な印象を残してくれた国です。大統領のオレ様的政策もあり、中央アジアの北朝鮮とかと揶揄される国ですが、辺境ポップは意外と面白いのです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

中央アジア

2014年9月に中央アジアに行ってきました。東ドイツに関する記事と同じく、今回も“旅”と“音楽”の融合を目指します。「共産テクノ」に続く大きなテーマは「辺境ポップ」です。

中央アジアとは、旧ソ連から独立したカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタンを一般的に指しますが、中国の新疆ウイグル自治区も含める場合もあります。今回の旅程は、キルギス=カザフスタン=ウズベキスタン=トルクメニスタン=(再度)ウズベキスタンです。ちょうど、テレビ東京の「未来世紀ジパング」でも『池上彰SP「謎の”新"資源大国」~第1弾 謎の国・トルクメニスタン~』が2014年10月6日に放映されるので、それにぶつけて、トルクメニスタン特集をします。確かに、今回訪れた中央アジア諸国の中でもトルクメニスタンは、異彩を放っていました。
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永世中立の塔(エレベーターで昇れる)

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永世中立の塔からアシガバートの眺め



トルクメニスタンへの道

トルクメニスタンへの入国は簡単ではありません。観光ビザを取得するには、トルクメニスタン側の招待状、旅程の提出、現地ガイドの同行が必要となります。自由旅行なら5日のトランジットビザを取得する方法もあります。最初は自力で中央アジア訪問を考えていたのですが、謎の国、トルクメニスタンに無性に行きたくなったのもあり、日本からのツアーに潜り込みました。ちなみに17名の日本人には、シルクロードに魅せられた(僕よりも)年配の方々が多く、久しぶりに年少者となりました。中には80歳を超えるワールドトラベラーおじいちゃんもいました。自己紹介コーナーとかもあって、「好きなものは、テクノ、共産趣味、少数民族、辺境」ですと言うと、ポカンとされてしまいました。「シルクロード、遺跡とモスク建築」と言うべきだったか。実際の入国ですが、ウズベキスタンのヒヴァからバスで国境へ向い、ビザ発給を含め3時間近く待たされた後、トルクメニスタンのタシャウズに到着しました。日本から同行のガイドさんが全部やってくれたので、待っていただけですけどね。

 

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