SEA TO SUMMIT～人力で海から山頂へ(3ページ目)

続いて自転車11km

カヤックを戻して、同じスタート地点に用意してある自転車へ。滝畑ダム湖の湖畔を自転車で2周する里の部では、私と夫が交代で1周ずつ担当予定でしたが、カヤックであまりに時間を消費したため、ここは自転車の得意な夫に任せて時間を挽回する作戦を展開。この大会はチーム参加の場合、チーム全員がすべての競技を行ってもいいし、種目を分担して担当してもいいという、かなり自由度の高いおおらかなルールなので、全種目が心配な方はチームでの参加が断然オススメです。

配られた旗を振りながら、沿道で応援している人がちらほら。その中に混じって、おにぎりをほおばりながら「おとーしゃーん、がんばれー」と声を上げる息子。一般の自動車も走っているので、自転車に乗る人も、応援している人も、車に注意しながら競技を楽しみます。ロードバイクで走り抜ける選手たちの中で、比較的ゆっくりと自転車を走らせていたのが、このチーム。犬と一緒に参加できるなんて、本当に楽しいですね。

最後は高低差627m、3.5キロ先の山頂へ

あっという間にスタート地点に戻ってきた夫の自転車を置いて、そこから岩湧山の登山道をめざします。カヤックと自転車で2時間弱。制限時間ぎりぎりでの登山スタートです。岩湧山は奥河内を代表する人気の山。山頂付近にはカヤの群生地があり、この時期ちょうどススキの大草原が見事な景色をみせてくれるはずです。自転車を任せたので、登山中は私がベビーキャリーを担当します。

どうやら街のほうではこの日、久しぶりに夏日を記録する暑さとなったようです。奥河内でも朝から徐々に気温が上がってきて、登る私たちにとっては少々暑いぐらいの気温でしたが、木々が直射日光をさえぎってくれるし、吹く風が心地よく、特にベビーキャリーで運ばれる息子にとっては、ちょうどいい気候条件でした。奥河内は大阪市街地から近いのに、これだけの自然が残されていて、この涼しさ。登山道の入り口付近にあるバーベキュー場には、たくさんの親子連れがにぎわっていました。