千束通り商店街へ出かけよう
散歩の資料としてパラパラめくる本が何冊かある。その一冊が『トーキョーノスタルジックラーメン』だ。タイトル通り、ノスタルジックなラーメン店がいくつも紹介されている。ただし、2008年に刊行された本で、掲載されているラーメン店も老舗が多いので、見るたびに、ああ、ここは閉店してしまったということが多い。この本が素晴らしいのはラーメンだけではなく、それを提供している人たちの表情、普段見ることのできない厨房などが写っていることだ。それぞれの店の紹介文もなかなかいい。で、目を引く文章があった。1946年創業の山口家本店さんを紹介する文章の冒頭だ。
ひさご通りから、言問通りを越えた先に連なる「千束通り」は、観光地浅草とは違った表情を見せる地元に根付いた生活感ある商店街。
そーだ、あのやたらと長い屋根のある歩道が続く商店街だ、何度か歩いたことあるぞ。そう思った途端、山口家本店さんに行きたくなった。たんめんと、餅入りのラーメンが有名なようだ。ラーメンに餅って珍しいよね……って、気づけばもうこの本をかかえて、足が向かっていた。
ところが、よくあることだが、お店の前まで行ったらお休み。本を見れば、水曜定休とある。きょうは水曜日だ。ガックシ。そういえば、商店街の入口にタンメンと看板に書いていたお店があったなぁ。そこへ行ってみようか。
実は目当てのお店が行ってみるとお休みだった場合、僕は、これはチャンスだなと思うようにしている。実際、この日もそうだった。山口家本店がお休みで入ったこちらのお店、味の工房 菜苑 本店。ここが大当たりだった。
カウンターに座り、「タンメンください」と注文。で、テーブルにあったメニューを見ていると、あれ、あれれ。「あれ」というメニューがある。「DXラーメン」というのも見たことがあるぞ。
浅草に「あれ」が食べれるお店があると聞いて [散歩] All About
なんだ、こっちにもあったんだ「あれ」。どうやら関係があるようだ。こちらのブログにくわしい。
菜苑本店@浅草 「タンメン&純レバ 他」 - そんなに食うなら走らんと
浅草って、奥が深いねぇ。
【関連サイト】
| ひさご通りから言問通りを越え、旧吉原方面に向かう約1200mに及ぶ商店街。奥浅草のゆったりした時間がながれます。