趣味のお金、かけすぎていない?
筆者は日経新聞の電子版で連載を持っているのですが、趣味とお金の話をしたらずいぶんネットの話題となりました。そこで述べていたのは、
1)趣味の予算について「おカネがかかる趣味」か「おカネがかからない趣味」か把握する
2)月1万円以上かかる趣味はおカネがかかる趣味だと意識したい(1万円以下にしろ、と言う意味ではなく、超えてもかまわない)
3)おカネがかかる趣味は2つくらいにしておきたい。またおカネがかからない趣味はもっておくとよい
という単純なことなのですが、自分の趣味に即してたくさんのコメントいただくなど、たくさんの方がネタにしてSNSで話題にされていたようです。趣味についての予算は誰もが気にしているテーマだということがよく分かりました。
さて、今回はマネーハック的こぼれ話として、「趣味の予算をひねりだす逆転の発想」をいくつか紹介してみたいと思います。
趣味にかける予算は誰かに決められるものではない(自分で決める)
趣味に関する予算は多くの人が気にしています。そして後ろめたく思っている人のほうが多いと思います。「自分は使いすぎているのではないか」「これは将来マズいことになるのではないか」という潜在的な恐怖が誰にもあります。
私もよく「趣味の出費はいくらがリミットか」と聞かれます。私の基本的な考えは年収の10%くらいに抑える、ということですが、最終的には誰かが決めるものではありません。なぜなら年収がどれくらいか、お金がかかる趣味のレベルはどの程度か、いくつ趣味があるかなどの条件によって趣味に向けるべき予算枠はまったく異なってくるからです。
はっきりいって、ひとりひとり予算枠は異なります。自分の趣味について一番詳しいのは自分なのですから「自分のちょうどいい予算」を考えることが大切です。
趣味のために「他の出費を削る」のは誰でも考えること
趣味にかかる予算が家計を圧迫しているとき、その他の出費を倹約することで趣味の予算を捻出するのは誰でも考える当然の発想です。たとえば、服を買う予算、食費、賃貸の部屋代などを節約して、なんとか趣味の予算を削らなくてすむよう工夫をします。
しかし、それだけの発想で趣味の予算が確保できるとは限りません。逆転の発想がいくつか必要です。