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人気の通貨選択型、1年間の運用成績をチェック!

通貨選択型/オプション内蔵型は、本数が900本に迫り、残高の合計額も13兆円を超えるなど、依然として根強い人気を誇っています。今回は、こうした「高分配ファンド」の過去1年間の運用成績を見てみました。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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高分配を実現するための仕組みを内包

いわゆる「高分配ファンド」の代表格である通貨選択型やオプション内蔵型は、ハイイールド債券のような信用格付けの低い債券、リートや高配当株式のなどの高利回り資産に投資を行い、ファンドによってはさらにブラジル・レアルやトルコ・リラのような高金利通貨のほか、オプション取引も組み合わせることで高水準の分配を実現しています。裏を返せば、毎月数百円単位の分配金を支払うためには、その分だけ多くの収益源を持つ必要があるということです。


ポイントは投資対象とヘッジ通貨の組み合わせ

ランキングを見てみると、「ベスト10」にランクインしたファンドのうち5本はリートを、5本は高配当銘柄中心の株式を投資対象としていました。また、ヘッジ対象の通貨コースは、9、10位にランクインした2本を除き、ブラジル・レアルがずらりと名を連ねる結果となりました。このように通貨選択型は、投資対象資産とヘッジ対象通貨の組み合わせによって運用成績が左右されます。

通貨選択型 1年間騰落率ベスト10ファンド

通貨選択型 1年間騰落率ベスト10ファンド


一方、「ワースト10」を見ると、過去1年間で騰落率がマイナス圏に沈んだファンドはなく、通貨選択型の中で相対的に成績が振るわなかった10本がランクインしました。金先物や債券など、金利動向の影響を受けやすい資産に投資するファンドが中心で、ヘッジ対象通貨別で見ると日本円が目立ちました。アルゼンチン・ペソやロシア・ルーブルなど一部の通貨を除き、為替市場では足元1年で円安が進んだため、円安メリットを享受できなかったファンドほど「ワースト」にランクインしています。

通貨選択型 1年間騰落率ワースト10ファンド

通貨選択型 1年間騰落率ワースト10ファンド

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