暮らしのマナー/たしなみ

女性をエスコートしたつもりが失望させる?男性の勘違いデートマナー

女性を気遣い、エスコートするのは紳士のたしなみ。しかし、マナーのなっていない場違いなエスコートをしてしまっている男性もちらほら。レストランやタクシーでのありがち“勘違いエスコート”を理解して、真のレディーファーストである”グレートエスコート”を身につけましょう。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

勘違いマナーを脱却しよう! 女性を気遣う真のエスコートとは

男性の勘違いデートマナー

“勘違いエスコート” していませんか?

デートの場面を思い出してみてください。レストランのドアを開けて女性を先に通したり、エレベーターで扉を押さえて女性を先に乗り降りさせてあげたり、道路を歩く際に車道側に回って女性を守ったり……。

男性のさりげないエスコートに思わず感激した経験のある女性は多いことでしょう。
しかし、このようなエスコートに慣れた男性が増えている一方で、空気を読んでいない場違いなエスコートをされ、一気に冷めてしまったという経験がある女性も少なくないはず。観察眼が鋭く冷静な女性は、男性の振る舞いが気になり、違和感を覚えてしまいます。

取り返しのつかない違和感はデートの評価に影響し、あなたのイメージを大きく下げてしまうことも!

そこで今回は、マニュアルのような“勘違いエスコート”と、女性を心から大切に思う真のエスコートスピリッツについて考えてみましょう。必ず、あなたのエスコート力を高めるヒントになりますよ。
 
<目次>
 

モテたい勘違い「エスコート」から気遣いの「グレートエスコート」へ

エレベーターのエスコートは基本中の基本

エレベーターのエスコートは基本中の基本

エスコートの基本は“レディファースト”です。紳士が連れの淑女をエスコートする“レディファースト”の歴史は古く、中世ヨーロッパの騎士道に由来すると伝えられています。キリスト教の聖母を敬愛する精神で貴族の女性を崇高に扱い、騎士道とともに生まれた生活風習がヨーロッパ全土に広がりました。

このように“レディファースト”精神を育んできた欧米の男性にとっては自然な振る舞いとなっていますが、日本ではまだまだ根づいているとは言えません。

女性をエスコートすることがデートの必勝テクニックと考える男性も多いのではないでしょうか? しかし、自分をスマートな男に見せたいためだけのエスコートは本末転倒です。あくまでも女性の立場に立ち、女性の気持ちを思いやること。どうすれば女性の心が満たされるかを、場面に応じてイメージすることが重要になります。

あなたも、マニュアルのような“勘違いエスコート”ではなく、真の“レディファースト”精神に根づいた「グレートエスコート」を目指しましょう。

TPOに合わせて女性に寄り添う、それが「グレートエスコート」。ポイントは、常に女性の気持ちを思い、細やかに配慮することにあります。その例を場面ごとに考えていきましょう。
 

正しい女性のエスコート例1:レストランなどでの席への誘導

女性に勧める席もマニュアル通りではNG

女性に勧める席もマニュアル通りではNG

■レストランで女性を席に誘導する際、“勘違いエスコート”の男性をしばしば見かけます。本来、レストランでは女性に奥まった席を勧めるのが一般的ですね。しかし、眺めが素晴らしい高層タワーのレストランの席や、庭園に面した席などでは、逆に男性が窓側に座り、女性の視野に美しい景観が入るような心配りをしたいものです。

■寿司店やバーなどのカウンター席の場合は、通常、上座である奥の席に女性を誘導しますが、これにとらわれているようでは“勘違いエスコート”となってしまいます! ここではぜひ周りのお客さんにも注意を払いたいもの。タバコの煙が苦手な彼女には喫煙者の隣にならないように、また、彼女を「この人の隣りに座らせたくない」と感じた場合も、上座にとらわれずあなたが奥の席に座りましょう。
 

正しい女性のエスコート例2:タクシーの乗り降り

タクシーに先に乗るのは彼女? あなた?

タクシーに先に乗るのは彼女? あなた?

タクシーの上座は運転席の後ろのシートです。本来は女性をその席へ誘導しますが、スカートやヒールでバッグを持った女性は奥への移動が困難。そのような時は、「大変だから僕が奥に乗るね」とひと声添えてサッと乗り込むのもスマート。

ただし、雨の日には傘をさしたまま女性を先に乗せてあげましょう。降りる時には男性が先に出て傘をさし、女性が雨に濡れないよう気づかいもお忘れなく。
 

正しい女性のエスコート例3:食事における料理のシェア

女性とのお料理のシェアもスマートにエスコート

女性とのお料理のシェアもスマートにエスコート

レストランで料理をシェアする際、女性に先にすすめることも多いのでは? しかし、まず自分のお皿に料理を取って、それを女性に渡すというやり方も気が利いていますね。些細なことでも女性の負担をなるべく軽減させるやさしさが、真の意味での「グレートエスコート」スピリッツと言えます。

もちろん、振る舞いだけではありません。豊かな会話力も「グレートエスコート」の決め手です。

レストランの席に着くまでのエスコートが完璧に行えても、食事中に「あー、今日は疲れた」などネガティブな言葉を言ってしまう、仕事の話ばかりをする、また、沈黙がつづいてしまう……などでは女性の気持ちに寄り添っているとは言えず、大事なデートも台無しとなってしまいます。

ここで男性の資質と器量が試されるのです。ふたりで食事をするということは、お互いの大切な時間をシェアすること。傾聴力と会話力に磨きをかけて、女性の“気持ちをエスコート”していくことも「グレートエスコート」。さあ、今日からあなたも、グレードアップした一流のエスコートを!

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