今回は、プラチナ万年筆株式会社取締役の乗附(のりつけ)なほみさんに、恋愛に役立つ「手書き」術についてインタビューさせていただきました。気になる異性が書く文字で性格を診断する方法など、手書きが楽しくなるヒントが満載ですよ。
手書きだからこそ伝わる思い
手書きのチカラについて語る、乗附さん
一言でいうと、思いが「より伝わる」ということではないでしょうか。何かを書いて相手に送る時って、デジタルかアナログかに関わらず「何かを伝えたい」という気持ちがありますよね。恋愛だったら、自分のことをもっとわかってほしい、好意に気付いてほしいという風に。絵文字やスタンプは、文章だけでは伝えきれない感情を表現する手段だと思います。手書きは、ペンをとって書く、カードを選んで切手を貼り投函するという一手間が感じられるので、それだけで相手に気持ちが伝わりやすくなるんです。
- 私も、手書きは文字に「温度がのる」と感じています。実際に会ったような温かみが感じられるというか。ただ、良さは理解していても、その一手間が面倒で習慣化できないという人も多いですね。
たしかに手間はかかりますが、それこそが手書きの醍醐味であり価値なのだと思います。メールで連絡がくるよりも印象に残るのは、「あ、私のために時間を使ってわざわざ書いてくれたんだな」と感じられるからです。自分のことを大切にしてくれる人、手間を惜しまず対応してくれる人は心に残ります。
- 手書きをすすめる本を出していることもあって、読者の方から「字に自信がない」といった相談を受けることもあります。
きれいに書こう、立派な文章を書こうと思う必要はありません。自分が手紙やメッセージをもらったら、相手の書いた字が上手かどうかなんて気になりませんよね。その気持ちが嬉しいはずです。あまり気負わずに、カードをデザインするつもりで文字をレイアウトすると楽しく書けますよ。シールやカラフルなペンを使ってデコレーションするのもおすすめです。字にはその人の性格があらわれるので、個性的な字もチャーミングだと思いますが!