東証一部と東証二部の違いとは?

東証一部は大企業が上場する市場として知られていますが、東証二部との違いは一体何なのでしょうか? その大きな違いは“上場基準(審査基準)”にあります。

東証一部と東証二部の違い

東証一部と東証二部の違い



東証に上場する際、株主数や流通株式数、時価総額、純資産、利益、設立年数など、ある一定の基準を満たす必要があります。その基準がより厳しい市場が東証一部です。東証が設定する厳しい基準をクリアした企業のみが東証一部に上場できるわけです。

東証に新規上場したい企業の多くは、まず東証二部に上場を申請します。証券取引所の審査を受け、これが認められて初めて東証二部に上場することができます。そして、さらに厳しい基準を満たせば、東証一部へ一部指定(市場を二部から一部へ変更すること)が可能となるのです。

なお、新規上場する際、いきなり東証一部へ上場申請することも可能です。しかし、その場合は、時価総額など一部の基準が、一部指定よりも厳しいところがあります。このような経緯もあり、東証二部から上場していく企業が一般的といえるでしょう。

以下に一部指定をする際に必要な基準と、東証一部や東証二部へ新規上場する際の主な基準を載せておきます。

上場基準

上場基準



東証一部に上場するメリットって?

上場するためには審査料がかかるうえ、年間上場料も東証一部の方が高額です。維持が大変なため、たとえ厳しい基準をクリアしていても、一部指定の申請を行わない企業もあるようです。

一方、東証一部に上場するメリットもいくつかあります。

1つは、「資金調達の効率化」が挙げられます。自社の株式が東証一部で取引されるようになるわけですから、資金調達能力が増大し、企業の体質改善や充実を図ることができます。

もう1つは、「知名度の向上」です。一部に上場することで、新聞の株価欄で株価が掲載されるなど、企業のステータスが向上することを期待できます。東証一部と二部の違いを明確に知らなかった方でも、何となく東証一部に上場している企業に対する印象の方が(東証二部に比べ)良いのではないでしょうか? 知名度が上がることで社会的信用力も高まります。またその企業の役員・従業員のモチベーションアップにもつながるといえます。

優秀な人材を確保し、業績をあげたい企業にとって、東証一部に上場するということはとても重要なことでしょう。

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