入谷の油そば専門店を探しに出かけたのだが…

先日、仕事関係の方が「初めて油そばを食べたのだけれど、とても美味しかった」と言うのでどこの店ですかと尋ねると、「お店の名前は忘れたんですけど、入谷の大正小学校の近くでしたね」とのこと。こう言われると、行きたくなってしまう。というわけで、東京メトロ日比谷線の入谷駅から地上に出た。

ノボリが立っていてすぐにわかる

「油そば専門店 万人力」東京都台東区入谷1-24-2

油そばの店はすぐにわかった。「万人力(ばんにんりき)」さんだ。ちらっと中が見えたのだが、お昼時で満員のようだ。少しこの通りを歩いてみよう。あれ、ここは以前もきたことあるな。そうだ、記事にしていた。
吉原~浅草 落語「付き馬」の舞台を歩く [散歩] All About

ここは、根岸や鶯谷方面から吉原へ行く道として栄えた通りだ。前回は早朝に歩いたけれど、今回はお昼だから、景色もずいぶん違う。そうそう、この通りは金美館通り。おっ、油そば屋さんの近くになんとも渋いお店が。

天ぷらのみの惣菜店

なんとも渋い店構え

天ぷら専門の惣菜店らしい。近づいて写真を撮っていると、“天丼できます”という張り紙が目に入る。年かさの男性店主と目があったので、頼んでみることに。「どれにします?」と店主。店頭に並べられている天ぷらから好きなものを選ぶシステムのようだ。

ショウウィンドウの中にはさまざまな天ぷらがある

「お好みで天丼作ります」の張り紙

「それじゃ、エビと三つ葉のかき揚げ、きす天、いんげんと、あ、あと茄子もお願いします」。頼みすぎたかなぁ。

店主は、注文したものをつゆの入った鍋にくぐらせている。そして「昔は、うちみたいな店、あちこちにあったんですけど、今は珍しくなりましたよねぇ」と、こちらが写真を撮っていたのを知ってか、そんなことを話してくれた。看板も何も出ていなかったので「ネットの記事に載せたいのですが、お店の名前はなんとおっしゃるのでしょう」と訊いてみると、「ただ、“大塚”とだけいっているんですよ」と言いながら、出来上がった天丼を渡してくれた。