マネージャーの仕事はマメさが大事!
高貫:それはまったくありません。普通にプライベートでも飲みに行ったり、遊んだりしているので、仕事っていう付き合いをしていないですね。本当はいけないのかもしれないですけど。
――ちなみに、現在はタイムリーレコードに所属し、サウイフモノ以外のバンドのマネージャーも務めている高貫さんですが、バンドによって接し方は変わってきますか?
高貫:特性を見てわざと変えている訳ではないですけど、所属バンドのTHE BEETHOVENは僕にとって先輩ですし、ex.少女-ロリヰタ-23区のメンバーのいるALDEBARANとは気心も知れているので対等であり、サウイフモノとは付き合いも長いので友達のような関係であったりと、おのずと変わってきますね。
――ずばり、マネージャーの仕事とはなんでしょうか?
高貫:プレー面以外のところでバンドを支え、バンドの頭脳になることです。
――マネージャーになるためにはどんな特性が必要ですか?
高貫:社交性は大事ですね。あとマメさがないと何も出来ません。でも僕もたくさんミスをして仕事を覚えていきました。やり始めはすごく迷惑を掛けましたね(笑)。
――メンバーと信頼関係を築くことも大事だと思いますが、高貫さんは元々よく人から相談を受けるタイプですか?
高貫:それはありますね。昔から相談役になることが多かったです。今も6人からいろんな話を聞きます。そしてそのあとにカムイがひとりで個人的に僕のところへ来て「どうすればいいですかね?」って相談をしに来ます(笑)。
――バンドの方針と事務所の方針とに差異のあることもあると思うのですが、それについて高貫さんはどう対応されていますか?
高貫:僕は現役の時にやっていたバンドが売れていた訳でもないし、名プロデューサーになる気も元々なく、バンドの意見を尊重したいと思っています。バンドにはバンドのスキルがあるし、やりたいことを自由にやったほうがいいと思うタイプなので、それが物理的に金銭的に可能かどうかは置いといて、その意見を事務所へ通してあげることが僕の役割ですね。
――マネージャーをやっていてよかったなって思うことはなんですか?
高貫:「サウイフモノって調子いいよね」って事務所からもバンドからも対外的に言われるのは僕の誇りです。彼らは適当にやっているように見せてすごく努力をしているので、それで人気がついてきているのは僕にとってとても嬉しいことです。
――高貫さんは彼らをどうしてあげることを理想としていますか?
高貫:まずは、ある一定のレベルを超えた集客を安定して出来るようになって欲しいです。
――また、サウイフモノを見ていて、すごいなーって思うところはどこですか?
高貫:ヴィジュアル系バンドだったら、人にどう見られるかとか、悪い噂を立てられることとか気にすると思うんですけど、そういうのをまったく気にしないところですね。Men’s SPIDER誌でのヒロバッキー救済計画も、普通だったら絶対に考えられないことですよね。
――高貫さん自身は、ヒロバッキー救済計画についてどう思っていますか?
高貫:すごいことを考えたなって思います。僕は事務所の人間なので、誌面上、ヒロバッキーにクビを言い渡す立場になっていますけど、クビにはしたくありません。またそう思っているメンバーもひとりもいません。
――それを宣告してから、バンド内に変化はありましたか?
高貫:バンドの一体感が増しました。それが元々サウイフモノが掲げているテーマでもあります。一体感だけはどこにも負けないように、更に結束を固めて今、新宿BLAZEへの公演へ立ち向かおうとしています。
――キャラクターも異なる5人ですし、普通だったら信頼関係も危ぶまれるようなことへも果敢に挑んでいくサウイフモノですが、それでも揺るがない絆を感じるのが不思議です。
高貫:すごくいいバランスで、うまくまとまっているんだと思います。それと彼ら自身、とてもしぶとい性格ですね。
――最後に、8月24日のツアーファイナルについての気持ちをお聞かせください。
高貫:いろんな人からこの企画についてどうなるのかってよく聞かれるんですけど、僕も答えが本当に今もわかりません。やはり、ヒロバッキーをクビにしたくないので嘆願書が集まることを祈っています。またサウイフモノにとって初の6大都市ツアーなので、ファイナルの新宿BLAZEの公演までに集客をあげて盛り上げて、ツアーを成功させて終わりたいですね。
<INFORMATION>
ワンマンツアー『日本RPG化計画』ツアーファイナル
8月24日(日)新宿BLAZE
開場16:30/開場17:30
サウイフモノ公式ページ
http://souiumono.com