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日本株アクティブ型、過去1年間の運用成績をチェック

「高コストで運用効率が悪い」と敬遠されがちな日本株のアクティブ型投資信託ですが、過去1年間の運用成績はどうだったのでしょうか。具体的に見てみましょう。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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7割超のファンドがTOPIXを上回る

昨年2013年7月末から1年の間にTOPIXと日経平均株価はともに約14%上昇しました。国内株式を投資対象とするアクティブ型投資信託(ただし、通貨選択型、特殊運用型を除く)計384本のうち、過去1年間の騰落率がTOPIX/日経平均株価を上回ったファンドは計280本。実に73%ものアクティブ型投信がTOPIXを上回る運用成績を収めたことが分かりました。

アクティブ型、すなわち、全ての「非・インデックス連動型」投信がTOPIX/日経平均株価をベンチマークとして掲げているわけではありませんが、両指数の上昇率はアクティブ型の運用成績を計る上で1つの参考になります。

好成績の背景には新興市場銘柄

具体的に見てみると、「ベスト10」にランクインした大多数のファンドは、上場している市場を限定せずに組入れ対象銘柄を選定していました。ポートフォリオ全体に占める割合は大きくありませんが、ジャスダックやマザーズといった新興市場関連銘柄にも投資を行っていたことが好成績に繋がりました。


日本株アクティブ型 1年間騰落率ベスト10ファンド

日本株アクティブ型 1年間騰落率ベスト10ファンド


 

日本株アクティブ型 1年間騰落率ワースト10ファンド

日本株アクティブ型 1年間騰落率ワースト10ファンド


一方、「ワースト10」はというと、過去1年間で騰落率がマイナス圏に沈んだファンドはなく、あくまでTOPIXや日経平均株価の水準と比較して成績が振るわなかった、という程度でした。「ワースト」にも新興市場株や、新興市場以外の市場に上場している中小型株に投資を行うファンドは含まれていましたが、組入れ銘柄で差がついた格好です。

需給がひっ迫しやすい新興市場株や中小型株は、短期間で株価が上下に大きく振れることがあります。銘柄選定と組入れのタイミングによってファンド全体の運用成績に大きな影響を与えることがあるため、購入前はファンド名だけで判断せずに、具体的な投資方針を確認するようにしましょう。

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