最近パクチーが熱い!

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今年2回目を迎える「パクチー×フレンチ」を開催したLes Legumes。
画像提供 /Les Legumes

近年パクチー愛好家が増え、色んな話題をあちらこちらで耳にします。ブームを創ったといえるパクチー料理専門店「パクチーハウス東京」を初め、ジャンルにとらわれずにパクチーを駆使するお店が登場し、パクチー料理という新しいジャンルが確立されたという感があります。

2014年8月7日、兵庫県西宮市で女性を中心に人気を呼んでいる野菜ビストロ「Les Legumes(レ レギューム)」で、パクチーを使ったフレンチを味わうイベント「パクチー×フレンチ vol.2 パクチー女子会」が行われ、ガイドも参加しました。イベントを通じて知ったパクチーの魅力や使い方などをご紹介します。

古くから薬用とされたパクチー

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今回のLes Legumesでのイベントに使われた「もりたんぼ」のパクチー。
画像提供/Les legumes

まずは、パクチーについてご紹介しましょう。

パクチーはタイ語、香菜(シャンツァイ)は中国語、英語ではコリアンダーと呼ばれます。ヨーロッパでは主に種子が使われ、アジアでは葉が香味野菜として使われます(今回は、イベントとの関連もありパクチーと表記します)。

中国料理やタイ、ベトナムの料理を食べれば、必ずといっていいほどパクチーの生葉が使われます。この独特の青い香りは、慣れてしまうと爽やかな香りだと感じますが、「カメムシ」や「ナンキンムシ」の臭いに似ているといわれ、苦手と感じる人も多くいるでしょう。

葉と未熟果の種子の独特の香り成分はカプリアルデヒドで、完熟した種子はレモンやセージ、アニスのような香りで、コリアンドロールという香り成分に変わります。コリアンダーという名前の由来も、Koris(ナンキンムシ)と、Annon(アニスの種子)の香りに由来するほど、特徴的な香りといえます。

パクチーの歴史は古く、古代ギリシャの「医学の父」といわれたヒポクラテスが健胃、催眠作用があると利用し、ヨーロッパに広まったとか。意外でしたが、日本でも平安期に編纂された『延喜式』に「胡菜=こずい」として記載されているそうです。江戸時代の新井白石の著書には、食用には用いないとあるので、薬用とされていたと推察されています。

葉も種子も肉料理の臭み消しなどに効果的で、また様々な香り成分は健胃作用などがあるともいわれています。しかし、国立健康栄養研究所では、近年話題になっている「炎症を緩和する」「気分を落ち着ける」「体内の毒素を排泄する」等について、ヒトへの有効性については、科学的な検証は十分ではないとしており、今後の研究成果が期待されます。

食べ物は薬ではありませんので、あまり過度に期待せずに、まずはおいしさを楽しむべきでしょう。

次のページでは、パクチーの栽培についてご紹介します。