シンプルライフ/シンプルライフのコツ

シンプルライフの土台は「食」

インテリアのことだけ考えていても、シンプルな暮らしは築けません。モノを持たずに暮らそうとすればするほど、大切にしなければならないのは、食生活の充実なのです。

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

インテリアのことだけ考えていても、シンプルな暮らしは築けません。モノを持たずに暮らそうとすればするほど、大切にしなければならないのは、食生活の充実なのです。
 

ちゃんと食べないと、お部屋は片付かないゾ!

ちゃんと食べないと、お部屋は片付かないゾ!

シンプルライフ=インテリアではない!

「モノのないスッキリした暮らし」を連想されるため、「シンプルライフ」というと、イコール「インテリア」の範疇だと思われがちです。しかし、実際には少し違っています。暮らしをシンプルにするためには、しっかりした「土台」が必要なのです。
 

持たずに暮らすのは決してラクじゃない

モノを少ししか持たずに暮らそうとすると、モノにかける手間は減り、空間はスッキリしますが、当然、その代償も支払わなければなりません。それが、

  • モノで肩代わりされるはずの時間や手間
  • アイディア、工夫、コツの創案
です。時間や手間をかけ、創意工夫で乗り切る生活は、精神的なゆとりがなければできないし、できても楽しくありません。

体が健康なら、心は丈夫になれる

精神的なゆとりは、精神論に求めてもダメで、身体が健康でなければ生まれてきません。身体が健康なら、多少の面倒も笑って乗り越えられるし、手間そのものを楽しむこともできます。そのために大切なのは、以下の3つです。

  • 質のよい睡眠の確保
  • 適度な運動
  • 質の高い食事

「食」を大切にしよう

中でも最優先されるべきなのは「食」です。食こそは、暮らしの土台だからです。食べれば見えなくなってしまう食物を軽んじる人は少なくありませんが、食生活の改善なくして、シンプルライフの構築はありえません。

インスタント・レトルト食品や、コンビニの菓子パンやお弁当、スナック菓子のようなものばかり食べていて、手間ひま気力の必要なシンプルライフを送ることは、難しいでしょう。また、外食だけに頼っていれば、台所は汚れませんが、自分の健康を自分で管理することは困難になってしまいます。
 

自分の食べるものに注意を払おう

別に、大層な料理を作る必要はありませんし、グルメである必要もないのですが、最低限、自分の食べるものに自分で責任が持てる程度の、簡単な自炊を、自分のシンプルライフの土台にしましょう。「ごはんと味噌汁が作れる」「今の時期にいちばん安い(大量に出回っている=旬)食材を買う」「産地や原材料を見極める」ことから始めればいいと思います。

食生活が整ってくると、自然と生活全体が整ってきます。食事を自分で作るようになると、ゴミの量が減ります。台所が管理できている家は、家全体が散らかりにくくなります。

シンプルライフは内側から……

リビングばかり、インテリア雑誌のように美しい部屋を目指すのではなく、雑誌のようにオシャレではなくても、暮らし全般が気持ちよく回り、むやみとモノに頼らなくても困らない暮らしができるようになること。シンプルライフって、そこから始まるのだと思います。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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