「お金を使わない本」の翻訳者に会ってきました!

書影

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(マーク・ボイル著、吉田奈緒子訳、紀伊国屋書店、税別1700円)

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』という本が人気です。著者は、アイルランドの青年マーク・ボイルさん。本書は、著者が1ペニーもお金を使わない1年間の実験的な生活の記録です。ワクワクする展開に、一気に読めてしまう本ですが、その理由は、内容もさることながら、イキがよくてスムーズな訳! 著者も面白い人だけど、これは翻訳者も面白い人なのでは……。「シンプルライフ」への画期的なアドバイスをいただけるかも……。思い立ったが吉日、早速、翻訳者の吉田奈緒子さんにお会いしてきました。

 

南房総・富浦を訪ねて

リビング

リビングには、足踏みミシン(現役)やインドのカンタ、古民家の梁も

吉田さんは、お肌ピカピカ、とっても優しい雰囲気の小柄な女性。大手総合書店で、洋書の販売促進を経験した後、英国に留学し、帰国後さまざまなキャリアを経て、IT関連をはじめとする翻訳業務を請け負うフリーランスとして活動されています。

お住まいは、千葉県・富浦。枇杷(びわ)で有名なのどかな町です。パートナーと二人で暮らす、ちょっとレトロな感じの平屋の借家にお邪魔しました。


半農半翻訳ライフ

蚊帳

着ているのは、着物をリメイクした割烹着。実家の柳行李、長持を物入れに、夜は蚊帳を吊るす暮らし

窓が広くて明るい室内には、味のある古いものがいっぱい。どれも、吉田さんご夫妻が、ご実家から「発掘」したり、旅先から持ち帰ったお気に入りばかり。スッキリしたお部屋に、不思議な温かみを加えています。

ガイド:「吉田さんは、東京・神奈川での暮らしが長かったとお聞きしましたが、元々田舎暮らしがお好きだったんですか?」

吉田:「ハイ。私、学生時代から自給自足的な生活に関心があって、いつか“食べ物を自分で作る暮らし”がしたいと思っていたんです。今はここで、翻訳の仕事をしながら、米とジャガイモを作っています。一昨年まで住んでいた家は菜園スペースが広くて、野菜も9割がた自給できていたんですよ」