「作れないものは食べない、使わない」

カレー

お料理上手な吉田さん、自慢の米は玄米のまま圧力鍋で。南インドのカレー、イカメンチなど、地元で手に入るものばかり

吉田:「私たち、ベジタリアンじゃないですけど、鶏肉以外の肉はあまり食べません。なぜなら、“自分で作れないものに依存したくないから”。鶏なら庭先でも飼えるけど、それ以外の肉は自給は難しい。自分で作れるものだけ食べていれば、いざという時、自分のしたくないことをしなくていいでしょう?」

 

使わなければ、お金はいらない→稼がなくてもいい

「自分で作れないものには頼らない」……。

これにはガイド、目からウロコでした。自分に作れないもの、それこそが「お金が必要なもの」です。すべてを自分で作ることはできないけれど、ある程度までまかなうことは不可能ではない。お金が必要なものを、暮らしから少しずつそぎ落としていくことで、やりたくない仕事をやらずに済むし、不本意な経済システムに加担しなくて済む。ここに、翻訳された『ぼくはお金を使わずに生きることにした』との大きな共通点を感じました。


地縁を補う「人とのつながり」

田植え

「三芳自然塾」の田植え風景。仲間との会話を楽しみながら

そうはいっても、何の縁もない土地での暮らし、大変なことも多いはず。

吉田:「田舎はとかく閉鎖的と言われますが、ここ南房総の人は意外に開放的。また、今も農地の紹介から栽培に関するアドバイスまでお世話になっている“三芳自然塾”という農的暮らしの体験施設のお陰で、ほかの移住者の方ともつながりができ、とてもスムーズになじむことができました。あと、音楽をやっていたことも大きいかな」


音楽のある暮らし

楽器

バンドネオンに似た「コンサーティーナ」。軽快な中にも哀愁を含んだアイリッシュ・トラッドを演奏してくれた

吉田さんは、旅先のアイルランドで出会って一目ぼれした楽器「コンサーティーナ」の演奏が趣味。楽器が縁で、同様に音楽好きの移住者や、地元の音楽愛好家とのつながりもでき、地域のイベントや収穫祭で弾くこともあるそうです。また、パートナーの書斎にも、たくさんの本と一緒に、長年かけて集めたアナログレコードとターンテーブルが並び、吉田さんの暮らしは、いつも音楽と一緒。

おいしいお米と野菜、たくさんの友達、窓の外は一面の緑。都会からは遠く離れているけれど、「なんて豊かなんだろう!」と思わずにはいられない、吉田さんの暮らしでした。




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