散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

「半チャンラーメン御三家」と「木下三兄弟の店」巡り(3ページ目)

神保町には「半チャンラーメン御三家」というのがあるらしい。それを巡っているうちに神保町に「木下通り」という小さな路地があることを知る。なんでも木下3兄弟がそれぞれお店を開いているのだとか。そんな神保町の物語をめぐるお散歩。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

典型的な町中華「成光」

さて、残りの御三家は僕1人で訪問することにした。このさくら通りの入り口にあるお店が「成光(なりみつ)」という店名であることは今回初めて知った。ただ、僕も北尾トロもこのお店を見たときに声をあげた。

さくら通りの入り口にある「成光」

「成光」千代田区神田神保町2-23

ここには何度か来ている気がする。僕と北尾トロが1980年代の半ばに働いていた編集プロダクションがすぐ近くにあるからだ。はっきり記憶に無いのは、一つにはもうずいぶん昔のことだということと、もう一つにはあの頃はこういうお店があちらこちらにあったからだろう。

「半分チャーハンundefined三三〇円」のところに「これだけの注文はできません」とある

「半チャンラーメン 八三〇円」のところにおすすめ品の札 

お昼はずいぶん過ぎているけれど、お客さんはいっぱい。カウンターとテーブル席があるが、だいたいテーブル席で相席になっている。もちろん半チャンラーメンをオーダー。あとからきた男性が「チャーシューメン、麺かためで、それから半分チャーハン」とオーダーしていた。半分チャーハンというのもあるんだ。さらにその後の男性も「麺かためで」とオーダーしている。

エッジが効いた醤油スープだ。旨い!

半チャンラーメンのラーメン


まずやってきたのはラーメン。オーソドックスなビジュアル。スープをひとくちいただくと、おお、エッジの効いた醤油味だ。東京ラーメンにはいくつかのスタイルがあるが、こういう醤油が全面にキリリとくるタイプ、最近は珍しいかも。たぶん鶏ガラスープ。ド本流の東京ラーメンだ。ちょっと待ったけど、半チャーハンがこないので、ラーメン食べちゃおう。

ズルズルと音をたててすすりたくなる

柔らか目の麺が醤油スープによくからむ

麺はやわらかめの中太ストレート麺。他のお客さんが「麺かため」とオーダーするのは、普通だとけっこう柔らかめだからだ。昔のラーメンって、こういうやわらかい麺が多かったような気がする。僕はこの麺、けっこう好き。

ズルズルと麺を食べ尽くしたところで、半チャーハンの登場。

全体に味がうまく付けられている

ご飯の粒がパラパラでおいしい

チャーハンを単品で頼む人や、麺類に半分チャーハン、普通サイズのチャーハンを一緒に頼んでいる人もいて、お店のチャーハン率はかなり高い。食べてみるとなるほど、パラパラでおいしいチャーハンだ。ちなみにこちら、昭和30年より前に創業だそうで、約60年もここで営業していることになる。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 7
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます