ドイツ/ハンブルクと北ドイツ

本当に美味しいマジパンはリューベックにあり/ドイツ

世界遺産の町リューベックの名物といえば、美味しいマジパン。市庁舎前にある老舗「ニーダーエッガー」は約300種類ものお菓子が揃うショップにカフェやミュージアムも併設したマジパンの殿堂。お土産ショッピングの後は、絶品のマジパンケーキをぜひ!

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド

リューベック名物といえば「ニーダーエッガー」のマジパン

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リューベックのお土産といえばここ!約300種類ものマジパン菓子が揃う「ニーダーエッガー」のショップ

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市庁舎前の目抜き通りにある

リューベックの名物といえばマジパン(ドイツ語ではマルチパン)。なぜリューベックでマジパンが作られるようになったのかはっきりと分かっていませんが、1407年頃にリューベックが飢饉に陥った際、市政府が町のパン屋さんにアーモンドと砂糖でパンを作ることを呼びかけたことからマジパンが生まれた、という説が濃厚のようです。

 


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食べるのがもったいない!可愛い動物マジパン

日本では、マジパンはケーキのデコレーション以外で見る機会は少なく、どちらかというと脇役のイメージが強いですが、ドイツ人はマジパンが大好き。そのまま食べるのはもちろん、チョコレートの詰め物にしたり、シュトレンやバウムクーヘン、ケーキの生地やクリーム、飾りに使われるなど、ドイツではとてもポピュラーなお菓子なのです。

リューベック市庁舎前にある1806年創業の「ニーダーエッガー(Niederegger)」は、ドイツ全土にその名を知られるマジパンの名店。ありとあらゆるマジパン菓子が揃うショップ、ケーキやお茶がいただけるカフェ、マジパンの歴史を学べるミュージアムが併設された、まさに「マジパンの殿堂」です。

買って、食べて、学べる、マジパンの殿堂

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カフェのショーケースには美味しそうなケーキがずらり。やはりここではマジパンケーキをいただきたい

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マジパンクイズに夢中

1階のショップでは、定番商品のチョコレートコーティングされたマジパン、果物や動物やリューベックの名所などをかたどったカラフルなマジパン、プラリーネ(一粒チョコレート)、バウムクーヘンにシュトレンなど様々なマジパン菓子のほか、マジパンのリキュールやコーヒーなど約300種類ものオリジナル商品がずらり。食べるのがもったいないほど可愛い「幸運を呼ぶ子豚」はお土産にすると喜ばれそう。フロアの奥には、マジパンのクイズに答えるとお菓子が出てくるゲーム機も設置されていて、子どもたちに大人気です。

 

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絶品のヌストルテ!

2階のカフェでは種類豊富なオリジナルケーキが楽しめます。なかでもおすすめなのが、アーモンドクリームをマジパンでコーティングした名物ケーキ「ヌストルテ(Nusstorte)」。ふわっふわのクリームとマジパンが口の中で溶け合って、えも言われぬ美味しさです。濃厚なマジパン入りケーキと一緒にいただくドリンクは、やはりコーヒーが一番。マジパン風味のカプチーノでマジパン尽しというのもいいですね。カフェでは、ケーキのほか朝食にランチ、軽食メニューも揃っているので、軽く食事したい時にも便利です。

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驚くほど緻密なマジパン人形

3階のミュージアムでは、写真や映像、資料や昔の道具が展示され、マジパンの歴史や製法を学ぶことができます。マジパンの原料となるアーモンド貿易やリューベックの歴史、7世代に渡って家族経営を続けるニーダーエッカー家の歴史、マジパン作りの様子など興味深い展示のなかでも圧巻なのが、トーマス・マンほかマジパンを愛した歴代の人物たちを再現した等身大人形。なんと500kgのマジパンを使って作られたそうです。

 


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マジパン教室でできた作品たち

同店では、マジパン作りを体験することもできます(※団体の予約のみ)。柔らかいマジパンで動物を作っていく作業はまるで粘土遊びのよう。すっかり童心に戻って楽しんでしまいました。

じつを言いますと、私はこの時までマジパンがそれほど好きではなかったのですが……ニーダーエッガーで食べたマジパンはとっても柔らかくてフレッシュ感たっぷりで、あまりの美味しさに衝撃を受けました(これまで食べたマジパンは何だったのか……!?)。リューベックに行ったら、ぜひとも「本物のマジパン」を味わってみてください。きっとマジパンの概念が変わると思いますよ。

<DATA>
Niederegger
住所:Breite Str. 89 23552 Lübeck
TEL:0451-5301-126
営業時間:月~金9:00~19:00土9:00~18:00日10:00~18:00
予算:ケーキとコーヒーで約5ユーロ
アクセス:マルクト広場の隣
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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