施主支給リフォームで、材料が無いというトラブルも
工事が遅れているのに先に材料だけ搬入され生活に支障が出たケースも。
前のページのベランダでのトラブル事例のように、工事の日程は事前に組まれますが、天気や工事の進み具合によって途中で若干前後することがあります。工事の日程が変われば、材料を現場に入れる日も変わります。
施主支給リフォームで実際にあったトラブルに、工事日が1日早くなったけれども、材料の搬入日を繰り上げることができず工事ができなかった、逆に工事が遅れているのに先に材料だけ搬入され生活に支障が出たケースがあります。
このようなトラブルを防ぐためには、現場管理者とまめに連絡を取り合って進めていくことが必要です。施主支給には、自分にも業者側にもその分手間が増えるということは、知っておく必要があります。
施主支給リフォームでは材料置き場の確保を
公道やマンションの共用廊下に材料を置くのはトラブルの元。
そこで問題になるのが材料の置き場です。面積に余裕がある場合は部屋を1つ確保したり、一戸建てなら車庫に置いたりと対応できますが、置き場に困って、公道やマンションの共用部分に置いてしまうとトラブルの原因となります。
施主支給を行う際には、その材料の置き場が確保できるかを考えてから取り組むことも必要になります。
知っておきたい軒先渡し、軒先おろし
建築材料の引き渡しの多くは、軒先渡しもしくは軒先おろしで、家の中までは運んでくれない。
つまり、荷受けや屋内への搬入、梱包材の処分、商品の検品などは自分で行うことになります。階段があれば自分で運び上げる必要があります。
照明器具などなら問題ありませんが、給湯器やフローリングともなれば、重くかさばります。1人で運べない物もあります。
施主支給では、材料を誰が受け取って誰が搬入するのか、事前に打ち合わせておくことが肝心です。業者に依頼するならその手配と費用の確認を忘れずにしておきましょう。リフォームの工事費用にはこのあたりの手間賃も含まれているというわけです。
リフォームは二人三脚で進めよう
いかがでしたか?先日、私も施主支給の現場を行ってきましたが、スムーズに終えることができたのは綿密な意思疎通を行ったおかげです。会えない時はスカイプを使って打ち合わせをしていました。材料の搬入、置き場ひとつとってもリフォームにはノウハウが必要です。困ったことがあったら、すぐに業者に相談してみましょう。お互いが納得できるよう二人三脚で進めていけば、きっといいリフォームになるでしょう。
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