食と健康/生活習慣病を防ぐ食事・レシピ

動脈硬化の予防に役立つ?明らかになったカレーの効果(3ページ目)

カレーは、何度もブームを繰り返している根強い人気メニューです。おいしいだけではなく、健康への有効性がいろいろと明らかになっています。暑い時期にもやっぱりカレー!と、おすすめしたいカレー効果についてご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

夏にカレーがおすすめなワケ

脳卒中には、脳の血管が破れる「脳出血」と、脳の血管が詰まる「脳梗塞」があります。脳卒中は寒い冬に多いのですが、脳梗塞は夏(6~8月)にも多く発生しています(国立循環器病研究センター)。というのは、汗をよくかくことで体内が脱水症状に陥ると、血流が悪くなったり、血栓ができやすくなるなど、いくつかの要因が重なって脳梗塞が発症しやすい傾向があるのです。

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できるだけ多様な食品を合わせて、様々な栄養成分を摂れるように心がけましょう。

暑い時期にカレーをいただくことは、食欲増進や夏バテ防止、そして血流の改善に役立つかもしれません。

辛味のトウガラシやショウガなどが食欲を促し、ごはんやナンと食べればエネルギー源の糖質も摂れます。また、基本的に肉やタマネギ等は使いますから、タンパク質や脂質、ビタミンB群などが含まれています。

食品成分表で見ると、カレーはビタミンEやビタミンC、カルシウム、亜鉛等のミネラル等の含有量は少ないようです。どんな具材のカレーを選ぶかでも異なりますので、1皿で簡潔するなら、できれば夏野菜などをたっぷり使ったカレー、ごはんなら玄米や雑穀入りをチョイスしたり、ナッツや豆類などがプラスされると、足りないビタミンやミネラルなども摂取することができます。

もちろん、健康の基本色はバランスよく食べることであり、カレーはあくまで食品ですから病気を治すなど過度の期待はできません。またおいしいから、健康によいからとといって食べ過ぎたり、カレーばかり食べ続けては栄養が偏ることもありますので、多様な食事をとる中で楽しむように心がけましょう。

またカレーはとろみがありあまり噛まなくても飲み込めます。意識してよく噛んだり、お店で選ぶ時や自分で作る時には具材を大きめにするのもよいですね。

他にも、カレーによるストレス抑制効果の報告や、カレーによく使用されるショウガやカルダモン、胡椒、クミンなどのスパイスを調合したものをラットに与えたところ血圧を下げる効果が認められる等、カレーという料理の作用には、今後の研究にますます期待が寄せられています。

協力/
ハウス食品グループ本社株式会社

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