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躍動感を生む 『HERO』5つの「描く」(3ページ目)

『HERO』の面白さはワクワクする躍動感と自由に動き回る登場人物。その背景には、空間の描き方、女性の描き方など『HERO』ならではの「描く」がいくつもあります。

竹本 道子

執筆者:竹本 道子

ドラマガイド

5: デザインを描く

設計図

デザインが躍動感を生みます

デザインを描くとはどういうことでしょうか。デザインはビジュアル的な彩りだけを言うのではありません。『HERO』はセリフ、音楽といった見えない要素まで意図的に丁寧にデザイン(設計)することで、世界観を複合的に描いています。

『HERO』が支持される理由のひとつは「ワクワク」する躍動感であり、その「ワクワク」を支えるイチ要素に“カッコよさ”がある。これを支えているのが、デザインを描く意思なのではないでしょうか。

照明、音響、美術、衣装、カメラ、セリフ、音楽、テンポ、どの要素も緻密に“デザイン”されており、見事な統一感が『HERO』にはあります。これを可能にしているのは、現場全体が“『HERO』らしさ”を理解し、スタッフ、俳優陣、一人ひとりが『HERO』という作品のデザインを確立しているからでしょう。

視聴者もそこを敏感に感じ取り、「『HERO』らしくてカッコイイよね」とワクワクしてくれるのです。

では、『HERO』らしいデザインとは? それは“シンプル”です。ときに物語を展開させるマスターの「あるよ」という一言、久利生検事の「気になるから調べる」という思考回路やフットワークの軽さ、裏表のない人間関係。物語を構成するすべての要素がシンプルにデザインされているのです。

シンプルで完成されたデザインからは、作品のロゴに象徴されるようなブレない力強さが感じられます。これこそが『HERO』という作品、そして主人公・久利生検事の強みと言えるのではないでしょうか。

 『HERO』の楽しみ方が広がりましたか? 私たちの中で生き続ける貴重な作品となるはずの『HERO』、この夏は存分にワクワクしましょう。

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