ゴリラジャイロで測位精度を向上
では、ふたつ目の測位性能。ポータブルナビやスマホナビの場合、車速信号を測位に利用したりしないので、2DIN AVナビよりはどうしても測位性能が劣る。とくに長いトンネルや高速道路の高架下など、GPSの電波が届かない場所では不安定になりがちだ。CN-GP747VDの場合は、ゴリラジャイロを内蔵し、GPSの電波がキャッチできない場所でも、クルマの進行方向や道路の傾斜、加速&減速など、クルマ自体の動きをある程度把握できる。そのため、GPSの電波が届かないトンネル内などでも、クルマの位置を予測できる。
GPSのほか、みちびき&グロナスも受信可能な3衛星対応
またGPSだけではなく、国産の準天頂衛星「みちびき」やロシアの衛星測位システム「グロナス」の受信にも対応。一般的なGPSナビは約30機の衛星を活用して位置を割り出しているが、CN-GP747VDは24機のグロナスと1機のみちびきを加えた計56機の衛星を活用して位置を割り出す。衛星を利用した自車位置測位システムは、受信できる衛星の数が多いほど測位できる確率が高まる。とくに常に高高度にあるみちびきは、高いビルが立ち並ぶ都市部でも受信できる可能性が高く、GPSだけで測位を行っているカーナビやスマホに比べて、高い測位性能を発揮する。
さらに年内にはOBD2アダプターをオプションで発売する予定だ。これは車載コンピュータの自己故障診断システムに接続するアダプターで、車速信号を取り出すことができる。したがって、このオプションを追加することで、長いトンネル等でも正確な測位が可能。2DIN AVナビなどに近い測位精度を得ることができる。