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【CH33】北欧ミッドセンチュリーの椅子(3ページ目)

【石川 尚の一家一脚・椅子物語】UP#043:流線型の背板が印象的なダイニングチェアCH33。デンマークの巨匠椅子デザイナー:ハンス.J.ウェグナーが1957年にデザインした椅子。あからさまな主張ないが、記憶の残る椅子。椅子が醸し出す「軽やかな佇まい」の秘密に迫ります。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

浮いた座面は、軽やかデザインディテールの妙業


177CH33の横貫ディテール画像1undefinedundefined●クリックすると拡大します。

CH33の横貫ディテール画像1  ●クリックすると拡大します。


座面とそれを支える横貫と接合部が、ニクい!

座面が横貫とふれないようカーブさせ、座面を持ち上げる形状となっている。また、後脚と切り離し、独立した座面としている。
おのずと座面が浮いて見える、軽やかさのディテールがここにもある。

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CH33の座受ディテール画像  ●クリックすると拡大します。


座面生地の張り替えなどのメンテナンスが可能なように、横貫と座面は金具で固定している。
横貫の上下に織りなす曲線と直線の妙業は、まるでワルツでも奏でているようだ。

CH33のプレート画像undefinedundefined●クリックすると拡大します。

CH33のプレート画像  ●クリックすると拡大します。


貫の内側には、メーカーの「Carl Hansen& Son」とデザイナー「Hans J Wegner」、そして製造番号を刻印したプレート、いわば、椅子の名札が、ここにある。


CH33の座画像undefinedundefined●クリックすると拡大します。

CH33の座画像  ●クリックすると拡大します。


直にお尻を支える座面は、緩やかな流線でまとめている。ふくよかなお尻ようで、いかにも座り心地の良さそうなライン。

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CH33の座先端画像1  ●クリックすると拡大します。


先端部はクっと下部にカーブし、座った時の膝裏の当たりに配慮した形状となっている。

CH33の座裏画像undefinedundefined●クリックすると拡大します。

CH33の座裏画像  ●クリックすると拡大します。


座面は、背板同様、成型積層合板にクッションを貼り、それを革(布のタイプもある)でくるんで、裏面で止めている。革の端部を合板の溝にいれ、その上から革を固定するよう革紐をはめ込んいる。通常座面の裏側だから見えないが、見えない部分も丁寧に納めているから、全体が美しい。


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CH33の正面詳細画像  ●クリックすると拡大します。


正面からの見える貫、座面、背板の各々の曲線リズムとそれらを錐形にまとめる脚との対比が、椅子全体の軽やかに造形している。




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