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船橋、3線が乗り入れる長く繁栄し続けてきた街(2ページ目)

総武本線、東武野田線、京成線の3線が利用できる船橋は千葉県では千葉市に次ぐ第二の都市、船橋市の中心地。交通の要衝であることから商業の街でもあり、若い人が多い街でもあります。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド


新築マンション供給は一段落、
中古では築年の古い団地も豊富

空家

駅南口側では空家を多く見かけた。中には広いお屋敷もあり、いずれは建替えられる可能性も(クリックで拡大)

長年、中心地から郊外に至るまで規模の様々な住宅が建てられてきましたが、さすがにここのところへ来て、適地が少なくなってきた様子。特にマンションでは物件数が減っています。そのため、新築で建っているのはやや船橋駅からは遠い立地が中心。駅から徒歩15分以上あるいはバス便などで価格は70平米の3LDKで3500万円~といったところです。

 

バスターミナル

北口、南口ともにバスターミナルがあり、多くの路線が運行されている。写真は北口側。バス以外では自転車利用者も多い(クリックで拡大)

中古では築年数の古い、バス便利用の団地が多いのが特徴。これは昭和30年代以降に建てられたもので、築40年超でバス便利用であれば、50平米で300万円を切るような物件も。当時の物件の場合、広くても60平米くらいまでなので、ファミリー向けには難しいでしょうが、遠くても、古くてもいいのなら、お手頃価格の物件もあるというわけです。ちなみにこうした物件が集まっているのは駅の北口側。地名では夏目、夏目台、海神、金杉台、北本町といったあたりです。同じバス便利用物件でも築30年台になると70平米前後の多少広めの物件もあり、価格は1000万円から2000万円ほどです。

 

本町通り

オフィスと並んでマンションが建っている本町通り。このあたりの物件は比較的新しい(クリックで拡大)

一方、駅から近くなると古くても高めで、徒歩5分圏であれば築30年近くの70平米でも3000万円以上。もちろん、新しくなるとそれに応じて高くなり、築10年前後だと70平米で4000万円近くになってきます。価格の幅が広いので、その家庭にあった選択ができる街とも言えます。

 

住宅展示場

駅から徒歩圏にあった住宅展示場。駅から離れたエリアでは土地から買って家を建てる例も少なくないというわけだ(クリックで拡大)

新築建売一戸建てはバス便利用で3000~4000万円が中心で、建築条件付きの土地も比較的多く売られています。このエリアは人口の割には道路が狭いことが多く、渋滞になる箇所もあるので、車利用を前提に選ぶ時にはその辺もチェックポイントになってくるかもしれません。

 

賃貸住宅

駅周辺の賃貸住宅は比較的新しいものが多く、古い木造はほとんど残っていない(クリックで拡大)

賃貸はワンルームマンションで6万円弱~、2DKで8万円~、3DKで9万円~といったところ、アパートになるとワンルームで5万円前後、2DKで7万円~となってきます。賃貸も駅から遠くて安い物件があるので、探し方によってはかなり家賃を節約した暮らしができるはずです。

 
直送の野菜

船橋市は漁業だけでなく、農業生産も多く、地元直送の野菜が売られてもいた(クリックで拡大)


足回りの良い、生活にも便利な街ながら、少し行けば漁港があったり、川に沢蟹がいたりと、自然も残る船橋。ここ10年ほどは民間図書館の活動を通じて街の活性化を図る人たちが登場するなど、面白い動きもあり、注目したい街です。

 


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