沖縄、ヤンバルクイナに会える森のホテル(2ページ目)

原生林に囲まれた、森のホテルの魅力

アダ・ガーデンホテル沖縄の魅力は、なんといっても周りを取り巻く環境にあります。エコツアープログラムを揃えているホテルは数多くありますが、ホテルが建つ環境自体がエコツアーともいえるホテルは沖縄の中でもここだけ。大部分を原野が占める国頭村の沖縄で二番目に高い伊部岳の麓にあり、周辺に広がるのはうっそうと生い茂るイタジイの森と、豊かな水源に恵まれたジャングル。

集落から離れているため、見渡しても人の手によって作られたものは一切なし。辺りにはコンビにはおろか、レストランも商店も民家の姿もありません。いくつかあるやんばるの宿も、ここまで森の中には位置しないので、より大自然と密接な環境を求める人にとってはとても貴重なホテルです。ホテルで使う水は、飲用はもちろん料理用水からシャワーまですべてがやんばるの森の湧き水。そんなところからも、このホテルの自然環境の素晴らしさが伝わりますね。

五感で自然を感じるホテルステイ

都会で生活する者にとって、アダ・ガーデンホテル沖縄でのステイは、寝ている時間も含めて24時間すべてがとても特別な体験。森の中には、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの稀少動物たちが多く生息し、ホテルの周りを散策中にヤンバルクイナに出くわすなんてこともけっして珍しいことではありません。

花々のまわりを見たこともない美しい色合いのチョウやトンボが飛びかい、足下にはちょこちょこと動くヤモリの姿。うっそうと生い茂るシダ植物の森に目を見張り、朝露に濡れた緑の陰影の美しさにうっとりとします。

そんな大自然の中にあって、圧倒的な自然のパワーを肌で感じるのは、実は日中ではなく夜。森のホテルに泊まる楽しみは、陽が沈み辺りが闇に包まれてからがいよいよ本番です。大合唱を奏でる虫やカエルの鳴き声、夜闇に響く鳥たちの立てる羽音、ジャングルの中を徘徊する何者かが立てる物音。夜の森は想像を超えた賑やかさで、そこにはおびただしい数の生命体が存在することに驚かされます。

また、アダ・ガーデンホテル沖縄には雨の日だけの特別なお楽しみもあり。雨が降ると、ベトナム瓦でつくられた屋根に当たる雨音がカランコロンと心地のよい音を奏で、まるで水琴窟のように響くのです。部屋でのんびりと寛ぎながら、雨の雫が奏でる音に耳を澄ませる。それは、都会ではけっして体験できない時間の過ごし方です。満点の星空を見上げ、リュウキュウコノハズクの鳴き声を子守り唄代わりに眠りにつく、そんな夜を過ごしてみたいと思いませんか？　ここでの滞在はすべてが自然に導かれたリラクゼーションといえるものかもしれません。
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