グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の7月18日~24日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか、またはつまらなかったかを示すはずです。(ただし『金田一少年の事件簿N』は一週のみ放送のため暫定)
視聴率グラフ
伝説復活か崩壊か
トップは順当に『HERO』、ただしその評価はやや微妙です。初回は26%台と高視聴率を記録し木村拓哉神話復活!といわれました。しかし二週目になると20%を切る大幅落ち込み。この要因として内と外、二つのことが考えられます。内部要因としてはドラマの内容。13年ぶりの復活ながら、前作のイメージをそのまま再現してきました。アナログから地デジになり大画面化されたため、東京地検城西支部のセットも昔と同じ印象になるように変更するなど、変わらないことを目指してかなり努力しています。その効果もあり、前作の視聴者をひきつけることには成功しています。しかし若い層を中心に新たな視聴者の獲得はイマイチ。
外部要因として裏番組。初回は特番があり、いつも裏にあるTBS系の2時間ドラマが休止。2時間ドラマを見ていた層が初回だけは『HERO』を見たけど、多くは次の週には2時間ドラマに戻ってしまったようです。
このまま20%前後をキープできればまだいいのですが、低下が進んでしまうと可能性もあります。一方、旧メンバーの再登場なども噂されV字回復の可能性もあります。今後の展開は予断を許しません。
定期的に流行る不倫ドラマ
二番手に『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』。不倫ものとしてはもうひとつ『同窓生~人は三度、恋をする』がありますが、こちらはよくいえば結ばれるまでを丁寧に描く、ですが悪くいうとテンポが遅く、今後の展開もなんとなく予想できます。それに対して『昼顔』は昼ドラ的濃厚さで攻めてきて、今後どうなるか油断できません。ドラマで不倫といえばもうひとつ、『花子とアン』でも蓮子(仲間由紀恵)のカケオチが話題に。蓮子のモデルとなった柳原白蓮、『真珠夫人』もモデルにしたといわれています。昔から定期的に流行るテーマです。
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