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香港でメジャーなビールは「サンミゲル」
330ml缶の「サンミゲル」。コンビニで8香港ドル(約112円)
フィリピン生まれの「サンミゲル」が香港に浸透するまで
香港で多くの人々に愛される「サンミゲル」ですが、実は生まれはフィリピン。生みの親であるサンミゲル社は1890年に創業した老舗で、「サンミゲル」は今でもフィリピンでシェア9割を誇る、地元で最も愛されるビールなのです。 では、なぜ香港でこれほどまでに浸透したのか。それにはもちろん理由があります。1914年にサンミゲル社は上海、グアム、香港に輸出を開始。そして1948年には香港に醸造所を設け、生産をスタートしました。そのせいもあって、今では香港人のでも「サンミゲルは香港のビールだよ」と言う人も出てくるほど、メジャーな存在になったのです。クラフトビールブーム到来!香港地ビールがアツい!
ほんの数年前まで香港らしさを感じるビールといえば「サンミゲル」で、香港オリジナルのものはごくわずかでした。しかし、今や世界中のクラフトビールブームの波に乗り、香港も空前のクラフトビールブームが到来!世界各国のクラフトビールだけでなく、香港でオリジナルのビールが作られるようになりました。 中でもメジャーなブルワリーは「Hong Kong Beer Co.」「Gweilo Beer (Hong Kong) Limited」「Young Master」。「Hong Kong Beer Co.」のビールはドラゴンズ・バックやビッグウェイブ・ベイなど、香港にある地名から命名していたり、また、「Gweilo Beer (Hong Kong) Limited」はメーカー名自体が広東語だったり、「Young Master」はカンフー服のイラストを用いていたりと香港色たっぷりなので、お土産にもおすすめです。 香港にはクラフトビールの専門店も増えていて、例えば上環(ションワン)エリアにある「crafissimo」には、種類豊富なボトルが揃う上、店先で立ち飲みできるようにバーカウンターを設置。また、香港随一のバーエリア・蘭桂坊 (ランクヮイフォン)の入口にあるイタリアンカフェテリア「Ciao Chow」には、クラフトビールのサーバーもあり、注ぎたてを飲むことができます。<DATA>
■CRAFTISSIMO
住所:Tai Ping Building, Shop D, G/F, Sheung Wan, 22-24A Tai Ping Shan St, Sheung Wan
TEL:(852)6274 3130
アクセス:
営業:日~木 13:00~22:00
定休日:無
■Ciao Chow
住所:G/F, California Tower, 30-32 D'Aguilar Street, Lan Kwai Fong, Central
TEL:(852)2344 0005
アクセス:MTR中環(セントラル)D1/D2出口から徒歩約4分。
営業:日~木 12:00~翌2:00、金土 ~翌4:00
定休日:無
酒税ゼロ!お値打ちビールをハッピーアワーでさらにお得に!
2008年に30度以下のアルコールへの関税が完全撤廃された香港では、日本と比べてかなりお酒が安いのが特徴。例えば、先述したサンミゲルは、2019年6月現在、330ml缶が8香港ドル(約112円)で購入できます。それだけでもうれしいところですが、香港では夕方からハッピーアワーを設ける店が多く、アルコールを半額で提供したり、1杯オーダーしたらもう1杯おまけしてくれたりと、さらにお得にお酒が楽しめる環境が整っています。 そういったお店では香港ならではのビールはもちろん、ドイツの「カールスバーグ」、オランダの「ハイネケン」ベルギーの「ステラ」や「ヒューガルデン」など世界各国のビールがお値打ちに楽しめるので、利用しない手はないです。お得に楽しく、色々な種類のビールを楽しんでください。くれぐれも、飲みすぎには注意して……。
※1香港ドル=約14円(2019年4月25日現在)