ディオールのニュールックの登場で進化した下着
LISE CHARMELL所蔵の1955年から60年頃のワイヤーレスビスチェとワイヤレスブラ CHANTELL所蔵のストレッチジャガードチュールのガードル
ランジェリーの歴史で忘れてならないのがディオールの発表した“ニュールック”です。まっすぐな肩のライン、ギュッと突き出したバストライン、スリムなウエスト、たっぷりとギャザーが入ったフェミニンなスカートといったスタイルは、女性たちのお洒落に憧れる気持ちを虜にします。ディオールのニュールックのファッションを着こなすために、ボディラインを整えるランジェリーが必要になり、各ブランドが競って新しいランジェリーを開発したのです。
さらに下着の素材も、ピンクやベージュのコットンに変わり、ナイロンなどの新しい素材の開発により大量生産が可能になり、誰でもランジェリーのお洒落が楽しめるようになったのです。
下着の歴史は、戦後の様々なファッション、女性たちのライフスタイルの変化でさらに進化していきます。今女性たちに親しまれている下着がどのようにできたのか、これからの記事で紹介していきます。
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