建て主のT夫妻は、雑誌に掲載された建築家の大川直治さんの住宅をご覧になり、お互いにかつて静岡市に住んでいたという縁と、その家づくりの考え方に共感して大川さんに自宅の設計を託したのです。
大きな門構えのファサード
1. 細長い敷地に合わせて建つ為に建物の奥行きは約18mとなる。真南は建物とは約45度振れている。コンクリートのアプローチが玄関ポーチまで続く。写真:篠沢裕 |
2. 南東側の正面の外観。庭のモクレンの大木が白壁に影を落とす。庇の高さは約6m。写真:篠沢裕 |
3. 外部デッキの屋根に設けられたトップライトの光が、室内を明るく照らす。 |
前面道路から門を抜け、広い前庭を左に見てコンクリートのアプローチを行くと、正面に黒色の鉄板で覆われた大きな門構えのある家が現れます。門構えの内側の白い壁と足元のウッドデッキが、前庭の芝生との美しい調和をつくりだしています。
正面の南側半分を2.5mセットバックさせて、大きな縁側のような多目的に使えるデッキスペースとしています。
前庭は隣のご両親の母屋の庭と一体となっていて、大きな樹木の緑に囲まれた絶好の住環境を演出しています。
◆建築データと建築家プロフィール