今でも現役の彫刻家が300名以上、井波で活躍している

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いなみ太子伝観光祭のにぎわい

富山県西部の南砺(なんと)市には井波(いなみ)と呼ばれる美しい農村があります。本願寺5代の綽如(しゃくにょ)が浄土真宗布教の拠点として1390年に瑞泉(ずいせん)寺を開院した場所としても知られていますが、この井波では江戸時代の中期から受け継がれる伝統工芸の彫刻を、間近で眺めて体験までできるようになっています。

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瑞泉(ずいせん)寺の山門

もともと井波に彫刻技術がもたらされたきっかけは、名刹(めいさつ)瑞泉寺の本堂が1763年に焼失した時点にまでさかのぼります。本堂再建のために京都本願寺から御用彫刻師である前川三四郎が派遣され、その技術を井波の4人の大工たちが習いました。

その技術は着実に受け継がれ、1975年には国の伝統的工芸品に指定、井波彫刻を生かした作品で日本美術展覧会では入選者が続出するまでに発展し、全国各地から入門希望の若者が集まるほどになりました。

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通りから工房をのぞけば職人の作業風景が見える

現在でも300人を超える彫刻師が、瑞泉寺の門前近くにある工房などで活躍しています。観光客はそうした彫刻家の製作風景を、ガラス窓越しに見学できるようになっているのです。

アクセス
○電車の場合
JR高岡駅、もしくは新高岡駅(※2015年以降の北陸新幹線開業後)から城端線乗り換え→JR福野駅下車→タクシーもしくはバス(城端井波線)※バスは1日5本程度しか出ていないので要注意
所要時間:34分(高岡駅→福野駅)+30分(福野駅→交通広場)
運賃(片道):320円(高岡駅→福野駅)+200円(福野駅→交通広場)
○自動車の場合
※東京方面から
練馬I.C→砺波I.C 所要時間:約5時間 料金:9,210円
※大阪方面から
吹田I.C→砺波I.C 所要時間:約3時間30分 料金:7,160円
※名古屋方面から
一宮I.C→砺波I.C 所要時間:2時間30分 料金:5,030円

次のページでは、彫刻師と回る町中散策ツアーをご紹介します。