ここでしか食べられない! アジアNo.1のデザート
落ち着いた雰囲気のボックスシート
ジャニスさん
日本でもおなじみのピエール・エルメや、「エル・ブリ」育ちのトップパティシエ、オリオール・バラゲなど、世界の巨匠の下で研鑽を積んだというジャニスさんは、自らのラボ(実験室)を持ち、スイーツを使った絵画などアート作品の作成や、世界にここだけしかない新しい味の創造にも力を入れていて、ルイ・ヴィトン等、ハイブランドのイベントを始め、今や世界で引っ張りだこ。
リニューアルの際のパーティーで提供された「食べられるアート」
また、「バー」と言うだけあって、スイーツとお酒のマリアージュが楽しめる、特別な場所です。営業時間は、店名そのままに、なんと深夜2時まで! 作っているライブ感を楽しめるカウンター席と、ゆっくりとくつろげるソファ席に分かれた、スタイリッシュな空間。
天井のマシュマロをスタッフが切って渡してくれます
階段にある珊瑚のようなオブジェもイソマルト糖で出来た「食べられるアート」なんだとか。
美しく美味しいシンガポールならではのスイーツとオリジナルカクテルのマリアージュ
紫色をテーマにしたデザートとオリジナルカクテル
見た目も涼しげ
甘さ控えめのココナッツのムース、そしてびっくりするほど軽やかな歯触りで口の中ですっととろける、メレンゲの板と、クリスピーなクッキー、ひんやりとしたアイスクリームは、シンガポールらしいエキゾチックなパンダンリーフ(東洋のヴァニラと呼ばれる植物)とグラ・メラカ(マラッカ産のパームシュガー)の味わい。これをピスタチオの香りのふんわりとしたケーキと一緒にいただくと絶品です。
そしてその下には、コクのあるカリカリとした食感のピスタチオのクランブルが添えられ、良いアクセントになっています。敷かれたソースにはヨーグルトが入っていて、ほのかな酸味が全体を引き締めています。
下のお皿の絵もジャニスさんが描いたもの
せっかくなので、お勧めの「Purple Punch Cocktail」(19シンガポールドル)と一緒にいただきました。
使われているのは、いずれも紫色の食材。下に敷かれているのは、紫芋のピューレ、ブラックベリーのムースアイスクリーム、森のフルーツのソルベ、ラベンダーのマシュマロ。そして、上に乗っている革紐のようなものは、カシスを使って作った「レザー(革)」をイメージしたものなんだとか。
一口食べてびっくり。酸味と甘みの奥から立ち上る、「紫」の香り。これまで、「色」とは「見るもの」だと思っていましたが、まさか「色を味わう」事ができるなんて。紫の色素、アントシアニンの香りなのかも知れませんが、初めて味わう感覚でした。
紫がテーマのカクテル
カクテルの中味は、シャンパンにクレームバイオレット、ライチリキュールを合わせたものだそうですが、まるでこのカクテルが、酸味のある一つのフルーツのような存在感を持っていて、ブラックベリーのムースを主体とした、この「Purple」のクリーミーなまろやかさと良く合います。
デザート以外の軽食も充実!
シンガポールらしい食材がぎっしり
そして、「デザート」バーという名前ではあるものの、実はこちらでは軽食も楽しめます。
「2am: Sin Burger」(特製ハンバーガー、15シンガポールドル)
シンガポールを代表する食材を盛り込んだハンバーガーで、インド系の味、ターメリックに漬け込んだタンドリーチキン、グリルしたプリプリの海老、伝統的なニョニャ料理に良く使われるカフィライムの葉のペースト、中華系で縁起物として重宝されている、瓢箪(Gourda)のピクルスという組み合わせで、シンガポールの味覚がまるごと味わえてしまう、楽しい一皿です。
深夜2時までオープンしているので、深夜に美味しいものと軽く一杯、という2軒目的な使い方もできる、貴重なお店。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
<DATA>
■2am:dessertbar
営業時間:15:00~26:00(火曜~金曜)、11:00~26:00(土曜、日曜)、月曜休
住所:21A Lorong Liput, Singapore 277733
TEL:+65 6291 9727
URL: http://www.2amdessertbar.com
アクセス:MRTホランドビレッジ駅から徒歩3分