通勤で使ってみると快適そのもの
早速TMAX530に跨ってみると、165cmの私の場合は踵が浮きます。足つきは悪くシートが高いと感じますが、他社のスクーターに比べて遥かにコーナリング時のバンク角が稼げるように作られている為仕方がありません。ワイズギアからローダウンサスペンションキットが販売されていますが、サスペンションのストロークが短くなってしまい、ノーマルに比べると段差などのショックを拾うようになってしまいます。そこで、どうしても足つきが気になるのであれば、シートを少し加工するほうが良いでしょう。元々幅広で足が開いてしまうシートですので、左右を少し落としてあんこを抜けば停車時の足つきは変わってきます。
次に直進の加速時ですが、かなりの加速性能です。通勤時は信号待ちの際に横一列に通勤スペシャルのスクーターが並ぶことがありますが、フォルツァ、マジェスティ、アドレスv125、シグナスX、PCXなど、通勤快速スクーター達が相手にならない加速性能です。
高剛性のアルミ製ダイヤモンドフレームと前後サスペンションはより成熟され、優れた高速安定性とコーナリング時の安定性を生み出しています。試しに高速道路を走行してみましたが、100キロ前後での走行でもほとんどエンジンの振動はなく安定しています。また大き目のウインドスクリーンの効果もあり、長距離走っても疲れにくそうです。
車体がわりと大きく見えるので、コーナリング時は気合を入れて、よいしょっと倒して曲がっていく感じかな?と思ったのですが、スクーターというよりもロードタイプのような設計の前後サスペンションはしっかりと減衰が効いており自然に曲がることが出来ます。
実は大きめに見える車体も軽量化が施されている為、同社の400ccスクーターであるグランドマジェスティよりも軽い217kgしかありません。
これ一台でほとんどの用途をかなえてくれるマルチな一台
冒頭でこの業界の先輩がおっしゃった「これ一台あれば、他のバイクはいらないんじゃない?」という言葉の裏には、これ一台あれば、ほとんどの用途、欲求は満たされると意図があります。通勤や通学で考えた際には多少ボディは大きいのですが、快適に走行することが出来ます。高速走行時の直進安定性も優れており、ウインドスクリーンも装着されている為、ロングツーリングも楽々こなす事が出来るでしょう。
サーキットなどのスポーツ走行はどうかと言えば、以外にもTMAX530キット走行するユーザーは多く、スポーツ走行もこなせます。
私も一週間TMAX530を通勤で使用しましたが、いつものコーナーを気持ちよく曲がることができて、急いでいる時に高速道路を使っても、快適に走行することが可能で、渋滞する都内の道を走る際もあまりストレスが溜まりませんでした。
日常の足からツーリング、スポーツ走行まで欲張りにバイクを活用したいという方にお勧めです
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