タイ料理との相性抜群。タイに来たらシンハーを飲もう!
家で飲む時にもつい氷を入れてしまうタイビール。シンハーはタイの他社製品に比べ味が濃いのが特徴的
日本でもタイ料理店に行くと必ずと言ってよいほど置いてあるシンハービール。その味は100%大麦モルトビールならではの独特の風味があり、苦手という人も多いのですが、タイ料理との相性は抜群!タイに来たらシンハーに慣れてしまい、ほかのビールが物足りなく感じると言う人も。
また、タイではよくビールに氷を入れて飲みます。理由はそもそも瓶を冷蔵庫に入れておらず、常温で保管しているからそのままだとぬるい、ということらしいのですが、氷が溶けてアルコール分が程よく薄まり飲みやすくなる、という声もあります。
そういえばシンハーは昔、アルコール分が現在の5%よりも高かったのですが、それは氷を入れる国民性を考慮しての設定だったと言われています。当時「シンハーは海外輸出用と国内用では、味も度数も違う」というのが定説でした。氷入りのビールに飲み慣れると日本のビアガーデンでも氷をオーダーしたくなるから不思議ですよね。バンコクでは日本料理店にもよくシンハーが置いてあり、値段の安さも手伝って大人気。タイで最もシンハーの消費量が多いのは日系の居酒屋だとも言われています。
シンハーの歴史
タイ料理との相性抜群!夏バテも吹っ飛びます
シンハーは1933年にタイで生まれ、1939年にはタイ王室公認の証、ガルーダの紋章がラベルに刻まれ、名実ともにプレミアムビールとなりました。創設者のブーンロード氏は、チャオプラヤー川の連絡船会社など様々な事業に携わっていましたが、60歳も近くなった頃、タイで初めてのビール醸造所開業の許可を政府に申請し、ビールの醸造技術を学ぶためドイツとデンマークに飛んだのだとか。たったひとつの商品からスタートし、今ではタイに3つの醸造所と7つの工場を持ち、2000人以上の職人を抱える大企業に成長。年間約10億リットルの生産量を誇っています。
シンハーは百獣の王「獅子」のサンスクリット語
タイ北部チェンライの寺院で見つけた巨大なシンハー
ラベルに描かれている獣神シンハー。タイやインドの神話に登場する獅子で、タイでは特に北部のお寺の入り口などでその像をよく見かけます。SHIGHAはサンスクリット語表記で、英語読みではシンハーですが、タイではHAの部分を発音しません。そのため、お店でオーダーする際には「ビア・シン」と言わないと通じないことが多いのでお気を付けくださいね。
ばら撒き土産にはちょっと重いけど、この値段は魅力
バンコクの日系スーパーにも山積み
女性にはアルコール度の低いビア・シン・ライト(アルコール分3.5%)もおすすめ。スパーマーケットでは330ミリリットル入りの缶がビア・シンよりも5バーツ(約15円)安い33バーツ(約100円)で売られています。そう、タイではプレミアムラガービールの「ビア・シン」ですら100円ちょっとで買えるのです!レストランでオーダーしても安いので「日本人はとにかくじゃんじゃん追加する」イメージがあるみたいです。
仏教国タイはお酒に厳しい!?
そう、タイに来たら忘れてはならないのがアルコール販売時間です。コンビニやスーパー等でのお酒の販売許可時間は午前11時から午後2時と、夕方5時から深夜12時。それ以外の時間帯は棚に覆いがかぶせられ、買えないようになっています。また、仏教関連の祭日には販売はおろか、レストランやバーでの飲酒も禁止となります。この祭日というのがやっかいで、毎年微妙に日が違う… さらに選挙があるときにはその前日と当日も禁酒。有権者が酔っ払って投票に来なくなるのを防ぐため、だそうです。以上の点に気を付けつつ、タイでビア・シン!お楽しみください。