MAKコレクション「ウィーン1900」は、近代デザインの立体年表。
ボクは盛況なパーティーを尻目にあらためて館内の展示を観賞する。まず、2012年秋にオープンしたMAKコレクション「ウィーン1900」。以前はウィーン工房展示スペースだった2階の北側。
ここでは、1890年から1938年のウィーンにおける美術工芸品を展示している。
3つに分割された展示コーナーでは、モダンスタイルの模索、ウィーン独自のスタイル確立、ウィーンスタイルと諸外国のスタイルとの対峙を経て、オーストリアにおける美術工芸品の発展が紹介されている。
まさに近代デザインの立体年表だ。
ウィーン工房やウィーンデザインに影響を与えたグラスゴーの建築・家具デザイナー:チャールズ・レニー・マッキントッシュ。
市中至る所に現存する建築家ジョーゼフ・ホフマンやオットー・ワーグナーがデザインした当時の椅子やテーブルなどの作品は何度見ても見足りない。
またウィーンスタイルと諸外国のスタイルとの対峙では、オランダの家具デザイナー:リート・フェルトのレッドアンドブルーチェアー。
バウハウスのマルセル・ブロイアーのワシリー・チェアの製作初期のオリジナルに釘付けになり申した。
他にもインテリアの必需品として絨毯・敷物なども多く、テキスタイルデザインのコレクションが豊富なこともMAKの特徴である。
次のページではデザインコレクションについて紹介します。