無意識にテクノポップ
ガイド:ぽらこちゃんの音楽の入口、特にテクノポップ~エレクトロポップという世界に足を踏み入れたのはどこでしょう?
ぽらこ:
ぽらぽら。の活動を始めてからです。よく聴いていたのは普通に街中で流れるようなポップスだったので、テクノポップやエレクトロポップという「ジャンル」を意識して聴いてはいませんでした。ですが、漠然とピコピコしたサウンドは好きだなーと思っていて、好きな方向に向かって活動をする中で、周りにシンセ好きな人やテクノポップ好きな人が多いことがわかって、それにかなり影響されてきました。
今思うと、それまでテクノポップ文化を知らなかっただけで、元々その素質というか、テクノポップ、エレクトロポップが好きになる要素は自分の中にあったんだと思います。といっても、今でも曲を作るときにテクノポップを意識して作ってはいなくて、もちろん曲のテーマによっては意識することはありますが、ぽらぽら。としてテクノポップ、エレクトロポップでなくてはいけない!という意識は特に持ってはいないです。好きな形&自分でできる形でやっていたら自然とこうなったという感じです。
ガイド:
ぽらこちゃんは、サウンドメイキングも含めてほとんど自分でこなすと聞いています。最初からひとりで宅録とから始めていったのですか?
ぽらこ:
いえ、最初は作曲&歌がやりたくて普通のポップスに少しピコピコサウンドを取り入れたバンド形式、3ピース、もしくは誰かにアレンジしてもらっての2人ユニットなどの活動形態でやりたいなと思っていました。それで、自分の歌と曲のデモをどう人に渡すか、そして作りたい曲のイメージをどうしたら人に伝えられるのか?を考えたらDTMに辿りついて、最初は自分の曲のイメージを伝えるためのデモ曲を作ろうという思いだけで作っていました。ですが、なかなか思った感じのアレンジをする人に出会えなかったり、メンバー探しも簡単じゃなかったので、とりあえず曲をどんどん作ってはライヴをしたり、コラボをしてみたりしていくうちに、曲を作るならアレンジもできないと…みたいな話を聞いたりもして、アレンジももう少し形になるようにしたいなーって、歌そっちのけでシンセなど機材の勉強をするようになって。
そんなこんなで数年経つと「これだけアレンジできるなら自分でやった方がいいんじゃない?」とか「キャラ的にバックに男性サポートがいない方がいいよ」とか「曲も声も独特だからセルフプロデュースがいいんじゃないか」などとアドバイスを頂いて、それからメンバー探しはやめて一人でやるスタイルに変えたんです。そんな感じだったので、今だに複数人でやっているユニットや、スタッフさんがいるユニットを見ているといろんな面で羨ましいなって思っちゃうことはあります(笑)。でも、やっぱり色々総合的に考えると自分には一人ユニットが合っているのかなって、今は思っています。
基本はボーっとしてます
ガイド:今回、インタヴューを取り持ってくれたのが、関東MUSICのサナエちゃん。彼女に訊いたところ、ぽらこちゃんと出会ったのは、渋谷スターラウンジでのライヴだったと。サナエちゃんは、「ぽらこちゃんの魅力をふわーっとしているのに芯のある人柄」と言っていましたが、先ずはそのぽらこ評についてはどう感じますか?
サナエちゃんの関東MUSIC (All Aboutテクノポップ)
ぽらこ:
そうですね、ふわーっとしてるとか、おっとりしてるとはよく言われますね。芯があるというのは自分ではあまりピンとこないですけど、まあそういうところもあるのかもしれませんね。だからか、結構見た目の雰囲気と中身とギャップがあるねって言われたりもします。でも、基本はボーっとしてます。ボーっとしてるというか、当たり前のことや答えの出なそうな事など何かといちいち疑問に思っちゃったり、空想、妄想する癖があって、つい考え事して自分の世界に入っちゃうというか。だから常に頭の中は忙しいです(笑)。でも、考え事しているとだんだん眠くなってきちゃったりして結局ボーっとしてるんです。
なんて積極的なサナエちゃん
ガイド:では、お返しに、ぽらこちゃんからサナエちゃんの魅力について語ってください。
ぽらこ:
サナエちゃんは、すごく猪突猛進ですね、いい意味で。ある目的に向かってすごい勢いで進んでいく情熱と、パワーは本当に尊敬です! サナエちゃんと初めて知り合った時も、サナエちゃんから猛烈に話しかけてくれて、ライヴにも見に来てくれて、「なんて積極的な人なんだろう!」っていう印象でした。その影響で私も「よし、もっとがんばるぞ!」ってなります。
ガイド:
なかなか対照的なお二人! 磁石のS極とN極のようです。