振込方法によって、手数料が1000円近く変わることも
旅行代やスクール代、習い事代など、大きな金額の支払いは、クレジットカード払いが便利ですよね。ところが、クレジットカード払いがNGで、「銀行振込のみ」という場合があります。銀行から振り込む際には、ツールによって「振込手数料」が大きく異なるので要注意です。新生銀行や住信SBIネット銀行、ソニー銀行のように、他行への振込手数料が無料になる(※回数など条件あり)銀行もありますが、「それらの銀行口座を持っていない」「口座はあるけど、残高が足りない」などのため、給与振込口座から急遽振り込むケースもあるでしょう。
そこで今回は、ぜひ押さえておきたい銀行の振込手数料のコツと、大手銀行4行の振込手数料についてお伝えします。
押さえておこう! 振込手数料の基本
例えば、ある大手銀行では、他の銀行へ10万円を振り込むときに、払い方によって220円~990円もの違いが出るのですが、そんな大きな差になることをご存じでしたでしょうか。以下、銀行振込の3つの基本を頭に入れておきましょう。
〇振り込みの基本1
ツールによる手数料は、「窓口>ATM現金>ATMカード≧ネットバンキング」
振込手数料は、銀行側の「手間」によって変わると覚えておきましょう。「窓口」で現金で支払うのが、一番手間がかかるため(時間もかかりますね)手数料が高くなります。ATMを使う場合は、ATMに現金を入れて振り込むよりも、キャッシュカードを使って口座から振り込む方が安くなります。一番安いのがネットバンキングです。
ネットバンキングなら、手数料が安いだけでなく、窓口やATMに行かずに自宅や出先から振り込みができるので便利です。利用したことがない方は、ぜひ検討してみてください。
〇振り込みの基本2
振り込み先の手数料は、「他の銀行>同じ銀行の他支店≧銀行の同一支店」
あなたがA銀行の丸の内支店の口座を持っていると、同じA銀行丸の内支店への振り込みが一番安くなります(同じA銀行なら、他支店でも手数料が変わらない場合もあります)。次にA銀行の博多支店や札幌支店など、違う支店への振り込みが安くなり、B銀行など他の銀行への振り込みが一番高くなります。
つまり、同じ銀行同士で振り込む方が手数料が安くなるので、あなたがA銀行とB銀行の口座を持っていて、振り込み先がA銀行ならA銀行から振り込むようにしたいですね。
〇振り込みの基本3
振り込み可能な金額は、銀行や振り込み方法、設定によって事前に決まっている。
「100万円をネットバンキングから振り込みたい」と思っても、ネットバンキングの振込限度額(1日のうちに振り込める上限の金額)が50万円で、100万円を1日で振り込めず、慌ててATMや窓口にかけ込むという場合もあります。
何十万円、何百万円も振り込むケースは、そう頻繁にはないかと思いますが、念のため自分の銀行口座の振り込み限度額を確認しておくとよいでしょう。
限度額は、使い方にあわせて(基本的には)変更することができます。「限度額の引き下げ」なら、ネットバンキングからも手続きができることが多いですが、「限度額の引き上げ」(今は50万円だけど、一時的に100万円に上げたい等)の場合は、書類を送付したり、本人が窓口に行って手続きをしたりと時間がかかるケースがほとんど。
限度額を引き上げたい場合は、余裕を持って手続きをするようにしましょう。
大手銀行4行の振込手数料をチェック!
では、大手銀行4行について、振込手数料について紹介します。今回は「給与振込口座の銀行から振り込む」というシーンを想定するため、ATMで現金を使って振り込む方法は省き、「ネットバンキング」「ATMでキャッシュカードを使う」「窓口に行く」の3つについて紹介します。
(※2020年2月4日時点の情報です。変更になる場合がありますので、詳細はHP・店舗等でご確認ください)
三菱UFJ銀行
※ただし「メインバンクプラス」に入り、所定の条件(預金残高500万円以上等)を満たすと、他行あてもネットバンキングなら月3回まで無料になります。
三井住友銀行
※ただし「SMBCポイントパック」に入り、所定の条件(給与の受け取り、または残高30万円以上等)を満たすと、ジャパンネット銀行の本人名義へのネットバンキングの振込手数料が無料になります。
みずほ銀行
※ただし、「みずほマイレージクラブ」に入り、所定の条件(給与の受け取り、または月末残高30万円以上等)を満たすと、本支店あてが無料になります。さらに資産運用商品合計残高100万円以上等で他行あてが月3回無料になります(いずれもネットバンキングによる振り込みの場合)。★2020年3月1日より(2020年1月31日の取引条件判定)
りそな銀行
ここ数年、この4つの銀行の振込手数料をチェックしていますが、ネットバンキングの振込手数料が下がり(もしくは無料になり)、ATMや窓口からの振込手数料が上がる傾向にあります。
手数料は「数百円の差だし、別に気にしない」という方もいるかもしれませんが、振り込む回数が増えると大きな差になります。ぜひ、よく使う銀行の手数料を確認してみてください。
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