村上隆のアート×スペシャルティコーヒー
世界的に活躍する現代美術家・村上隆がプロデュースするカフェ「Bar Zingaro」が中野ブロードウェイにオープン!というニュースが、現代美術ファンからもコーヒー好きからも注目を集めたのは2013年11月のこと。クオリティの高いコーヒーと洗練された内装をサポートしているのはノルウェー・オスロに本店を持つFuglenです。
中野ブロードウェイという特異な舞台の磁力とも相まって、3つのギャラリーとカフェからなるZingaroは世界各国の現代美術ファンの好奇心を刺激しているらしく、開店半年後の2014年5月中旬、Bar Zingaroは面積を2倍に増床するための工事に入りました。
今回の記事では、工事開始直前の取材でマネージャーの當麻篤さんにおうかがいした「Bar Zingaroの現在」をお届けします。
中野ブロードウェイという場所を選んだ理由は?
當麻さん:僕たちカイカイキキは元麻布に本社オフィスとギャラリーを構えています。その理由は、海外から来日する大事なお客さまにご案内しやすいように考えたため。彼らに村上作品の文脈のひとつでもあるサブカルチャーへの理解を深めてもらうため、秋葉原ツアーに連れて行くんですが、観光地の定番として賑わう秋葉原は、すでに何度も訪れてる人も多い。もっとコアな場所はないだろうかと、試しに中野ブロードウェイに連れていったら「こんなギークでマニアックな場所があるのか! 日本、信じられないよ!」と喜ばれて(笑)
じゃあ中野ブロードウェイに事務所を構えて、小さくてフランクな、敷居の低いギャラリーを作っちゃおうよと2010年に「Hidari Zingaro (ヒダリ・ジンガロ)」をオープンした。それが始まりです。
さて、バー・ジンガロの名前の由来は? なぜFuglenを選んだのか? 次ページでお届けします。