お金の物語を読み解くのに必要な3つの図解
金持ち父さんが金持ちになるルールを図解
今回はお金の物語を表す「財務諸表」という図表と「お金の流れ」についてです。「財務諸表」と言っても、金持ち父さんが私に教えてくれたとても単純化された図です。
「ちょっと難しいな」と思われる方もあるかもしれませんが、お金の物語を読み解くのに必要不可欠なものなので、ここでよく理解しておきましょう。この図表が、私がお金や財務の基礎的な知識を身に付けるのに大いに役立ったのです。
財務諸表
下の横長の箱が「貸借対照表」と呼ばれるもので、英語では「バランスシート」と呼ばれています。左右に振り分けられた「資産」と「負債」がバランスをとるように、つまり総額が同じになるように作られているからです。ここまではだいじょうぶでしょうか?
さて、「財務ならちょっとかじったことがある」と言う人の多くが理解していないことがあります。それは、この「損益計算書」と「貸借対照表」との関係です。要するに「お金の流れ」です。ところがこれが一番重要なことなのです。
次の図表を見てください。
資産からのお金の流れ
これは、「資産」からの「お金の流れ」を表しています。金持ち父さんの定義によれば、「資産は私のポケットにお金を入れてくれる」ものでしたね。
例えば、アパートやマンションなどの賃貸物件を持っていて、それが毎月の家賃収入(プラスのキャッシュフロー、つまり不労所得)を生んでくれるといった場合です。他にも、株式や債券をはじめとする金融商品、金や銀などの商品(コモディティ)、ビジネスなどが不労所得をもたらしてくれるというケースがあり、実態は様々です。
負債からのお金の流れ
この図表は、「負債」からの「お金の流れ」を表しています。金持ち父さんの定義によれば、「負債は私のポケットからお金をとっていく」ものでしたね。
どんなものが「負債」だと思いますか? 私の考案した教育用ボードゲーム『キャッシュフロー101』をプレーすると、何が本当の負債なのかがよくわかります。金持ち父さんの定義によれば、「マイホーム」は実は負債なのです。そう聞くと、ショックを受ける方もあるかもしれません。でもあまり不安にならないでください。
前にも言いましたが、「毎月の支出を上回るだけの収入が、毎月のキャッシュフロー(不労所得)から得られれば『経済的自由』(お金のために働かなくてよい状態)が手に入る」のですから。その方法を学び、実行すればいいだけです。
「財務諸表」の数字を読み、「お金の流れ」を読み解けば、そこにその人の「お金の物語」が見えてきます。お金が減り続ける物語ではなく、「お金がお金を生む物語」の主人公になりたいとは思いませんか?
お金について楽しく学びましょう。そして金持ちになるために行動してみましょう。
★次の第7回では、貧乏な人と中流の「お金の流れ」を解説します
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投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/