東京少年はリアルタイム
ガイド:「Shy Shy Japanese」ですが…最初、東京少年のカヴァーと聞いて、意外だったんです。でも、カヴァーを聴いてみると、いや、これ、全然違和感ないです。東京少年の原曲自体もニューウェイヴの影響を感じますしね。1990年の曲ですが、リアルタイムで好きだったのですか?
写楽:
まさにリアルタイムでした。いま改めて聴くと、ハードロックだったり色々な要素が詰まっているグループですね。当時はどのバンドにも割とシンセがいてシンセの音があるバンドを好んで聴いていた自分の心をくすぐる感じでした。声も個性的で好きでしたし。
ロボットへの想い
ガイド:ロボットをテーマにした曲は、サイエンスフィクションの流れを汲むテクノポップの神髄のテーマとも言えます。もちろん、Kraftwerkの「Robot」が先ず思い浮かびますが、最近色々調べていて、ロシア(旧ソ連も含む)にロボットソングが異常に多い事に気がつきました。FLOPPYも今回、「吾輩はROBOTである」というど真ん中の曲を作られましたが、FLOPPYのロボットへの想いがあれば、教えてください。
写楽:
子供の頃ロボットアニメ全盛だったと思うんですが、それの影響はなく、長じて読んだ『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などのイメージが強く、心がある葛藤のような悲哀的なロボット像に惹かれておりますので、「ロボット=悲しげ」という図式が多く、FLOPPYの曲にもそれが反映している感じかと思います。
戸田:
巨大操縦機械型ではなくAIのあるお手伝い型がロボットだと思っています。アンドロイドのような佇まいでもなく、R2-D2やロビタのように無機質の中に人間臭さが漂うロボットが好きです。
この叙情性はどこから?
ガイド:「愛の賛歌」から「CONTINUE」へ流れていく最後の二曲は、電子音の洪水の中でFLOPPYならではの叙情性溢れるドラマチックな展開になっていますね。この叙情性は一体どこから来たんでしょう?
戸田:
よくわからないですが、四六時中きているのでしょうか。四方八方のべつ幕なしに。どうなのでしょうか。
写楽:
多分FLOPPYのメンバーが日本人だからなのかな?と個人的には思います。もしかしたらヨーロッパの方がFLOPPYをやってもそれに近い形になっていたかもしれません。
今後のライヴ
ガイド:実は、今、平行してアーバンギャルドにも新作についてインタヴューをしていますが、6月22日にはアーバンとの対バン・ライヴですね。
FLOPPY × アーバンギャルド
戸田:
シーン的な問題ですが、年齢の近いニューウェイヴの方とやる機会が殆ど無いので、新鮮に感じています。
写楽:
知っているメンバー(サポートの方ですが)がいるので心強いです。
ガイド:
8月9日には、リリースパーティーですが、今回はエナジーゴーグルのアップグレードとかはあるのでしょうか? また、来場者にメッセージなどを頂ければ、幸いです。
FLOPPY 10th Anniversary「This is computer music」
戸田:
エナジーゴーグルは無茶せずそのままではないでしょうか。そんな無茶をしない様を見に来て頂けたらと思います。
写楽:
エナジーゴーグルは色々試行錯誤した結果、現在最高のスペックのものになっていますので、今後はこのままいくんじゃないかと思います。まさにMade in Japan!
【関連リンク】
FLOPPY(公式)