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食と健康ケンミンSHOW 野菜を一番多く食べる県民は?(3ページ目)

平成25年に出された厚生労働省の資料に、都道府県別の疾患や、食事の特徴など興味深いデータがありました。ケンミンSHOW的に、自分の地域と食文化などを客観的に比較してみるのも、おもしろいのではないでしょうか。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

野菜摂取量や食塩の摂取量が最も多い都道府県は?

野菜の摂取量は、最も多い長野県(男女とも)と最も少ない県で100g以上の差がみられます。また食塩の摂取量では、最も多い山梨県(男女とも)と最も少ない沖縄県(男女とも)では3g以上の差がみられます。

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食事だけでなく、仕事等の生き甲斐も

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長野県では、高齢者の就業率が高いのも特徴的です。

平均寿命がトップとしてその取り組みが注目される長野県は、意外にも食塩の摂取量は多めの方にランクインしてますが、野菜の摂取量はたいへん多く、一日の推奨量をクリアしています。

長野県といえば、海がないため、古くは魚介類は塩蔵ものが多く、昆虫食等をタンパク源としていた食文化であったと、ガイドは長野県の人からも聞いていました。

長野県の健康長寿への取り組みは、今に始まったものではなく、高い水準の学校教育で、自家製の野菜や、川魚・大豆などのタンパク質の摂取などの必要性を啓蒙し、結核死亡率や乳児死亡率が低く、戦前から平均寿命は高い順位を維持していたそうです。

また戦後は、栄養士の指導や、食生活改善推進員などによる地域での健康づくりの活動が活発に行われていたこと、さらに高齢者の就業率が高いというのも大きな特徴です (「健康長寿要因分析」による)。できるだけ現役生活が長く、生き甲斐ややり甲斐を得られる人生を営むということも大きいと思います。

食事は、自分が暮らす地域の気候風土や、食文化に影響されることも大きいものです。都道府県別の疾患患者や食事の状況は、あくまで平均値ですから、個人と比べると違和感があることもあるでしょうし、算出方法等の違いからランキングが異なるデータもあると思います。

一つの目安として、自分の暮らす地域はどのような特徴があるのか、また他の地域と比べてどれほど違うのかをチェックし、生活習慣病予防のためにも食事等を客観的に見るきっかけにしてください。

参考/
・地域における行政栄養士による健康づくり及び栄養・食生活の改善について 信州保健医療総合計画 ~「健康長寿」世界一を目指して~(厚生労働省)
・長野県健康長寿プロジェクト・研究事業研究チームによる「健康長寿要因分析」
・健康寿命の算定方法の指針(厚生労働科学研究健康寿命のページ)


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