国家公務員:2013年冬ボーナスは平均57万1800円
ここからは、過去の国家公務員および地方公務員のボーナス実績をみてみましょう。総務省が発表した、国家公務員の平成25年12月期の期末・勤勉手当の平均額は57万1800円(平均年齢36.4歳)でした。この金額は、平成24年同期の平均支給額と比べると約6500円の増加。職員の平均年齢が上昇(36.2歳→36.4歳)したことが増加の要因ですが、実質の支給額は横ばいといったところです。
前ページでふれたように、特例減額措置終了などで2014年冬ボーナスは、これらの金額から16%程度のアップと予想されます。
地方公務員:都道府県別トップは神奈川県。1回あたり約83万円
■都道府県公務員の年間賞与額トップ10(単位:歳、円)次に、都道府県別の地方公務員のボーナス事情をみてみましょう。
上の表は、総務省が発表した平成25年の都道府県公務員のボーナス支給額から、金額の上位10をピックアップしたものです。支給額は年額ですので、1回の支給はこの半分となります。
一番高額だったのは神奈川県で166万1200円。平均年齢も他よりは低いのに高支給となっています。続いて埼玉県、福岡県、滋賀県、宮城県と164万円台が続きます。民間の支給であれば関東や関西、中京地区が高額となりますが、地方公務員は少し様子が違うようです。
いずれにしても、1回あたりのボーナス支給額は81~83万円前後といったところです。
地方公務員:都道府県別ワーストは鳥取県。1回あたり約71万円
■都道府県公務員の年間賞与額ワースト10(単位:歳、円)続いて、都道府県公務員の年間賞与額の下位10をピックアップしました。一番低額だったのが鳥取県の141万6100円。1回あたりの支給額は単純計算で70万8050円です。続いて、沖縄県、島根県、岡山県、岩手県となっています。中国山陰、九州沖縄、東北地方で占められており、こちらは民間の賞与実態とよく似た傾向となりました。
とはいえ、ワースト1位の鳥取県とトップの神奈川県との差は年間24万円。1回あたりの差は12万円ほどです。民間企業であれば、地域や業種によって格差が広がっていますが、公務員は差もそんなに大きなものとはいえません。
地方公務員のボーナス事情、市区町村別ではどうなっているのでしょうか? 次のページでご紹介します。