ニューリッチへの道/ニューリッチへの道

金持ち体質は直感で行動ができる人

世界には以前の日本と同じように成長する「上りのエスカレーター」な国もあります。上りのエスカレーターにお金を置いておけば、自分があくせく働かなくても上まで運んでくれるという市場があるということです。そして有望な市場を見つけたら、スグに行動ができるかどうかも重要なポイントです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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少しでもチャンスがあればすぐに行動を

お金持ちになるのが簡単な時代

お金持ちになるのが簡単な時代

今や日本国内だけで資産を増やす時代ではなく、世界中から最適な場所・最適な商品を選択し、運用できる時代になりました。もちろん、日本でもできることはたくさんありますが、対象が100カ国に広がれば、単純にチャンスも100倍になります。

日本のGDP(経済成長率)は1~2%ですが、世界を見渡すと年率10%以上の成長をしている国もあります。

日本には高度成長期というものがありましたが、この時代には預金金利が7%もつき、株価や不動産価格が2倍3倍になっていました。言ってしまえば無理に頑張らなくても経済が良くなりそれにあわせて家計も良くなり、自然と資産も増えていく、という好循環を生み出す「上りのエスカレーター」の状態です。

上りのエスカレーターな状態を生む国である条件は、人口増加、経済成長、インフラ整備、この3つが揃っていることですが、今現在、当時の日本と同じように上りのエスカレーターな国もあります。

つまり、上りのエスカレーターにお金を置いておけば、自分があくせく働かなくても上まで運んでくれるという市場があるということです。

世界の情報が手のひらの端末に集まる

かつては海外投資とは非常にハードルが高いものでした。何より情報入手が難しく、判断材料に乏しかったためです。しかし現在では、インターネットの発達によって、日本にいながら世界各国の情報を瞬時に入手できるようになりました。

内容の質・量はともかく、検索結果がゼロとなるキーワードを探すほうがむしろ困難なくらいでしょう。世界各国に日本人が進出していてブログなどで情報発信していますから、日本語での情報も増えています。

金融商品の種類も豊富で、パソコンだけでなくスマートフォンからも売買できるなど、資産運用の選択肢は段違いに広がりました。また、チャートや分析ツールのレベルも上がり、トレード環境においてはプロもアマも同じ水準です。これがほとんど無料で使えるのです。

それらの中には、日本では考えられないような高利回り・高金利・高配当の投資商品が数多く存在します。たとえば原油やガスパイプラインの権益を持つアゼルバイジャンという国のアゼルバイジャン国際銀行では、米ドル預金10年ものの金利は年20%という驚異的な利回りの高さです。

さらに、海外への直接投資もハードルが低くなりました。

特にLCC(ローコストキャリア)の普及によって、国境を超えて世界を見に行くコストは、非常に安くなっているのです。特に東南アジアでは、エアアジア、タイガーエアウェイズ、ジェットスターを始め、数多くのLCCが就航しており、アセアン域内で1時間程度のフライトなら往復5000円程度です。スカイスキャナーやエクスペディアで検索すれば、世界中のフライトを日本語で予約できます。

ANAカード・JALカードといったクレジットカードを上手に使えば、貯まったマイルでエアチケットを取れますし、エクスペディアやHotels.comといったサイトでは世界中の希望エリアの最安値のエアチケットやホテルをやはり日本語で予約できるなど、環境も整備されています。

しかし、そんなチャンスをゲットできるのは、結局は決断力と行動力がある人だけ、というのが現実です。

みんながチャンスだとわかったら、それはもうチャンスではない

私が好きなマンガ「マネーの拳」(三田紀房 小学館)にこういう場面が出てきます。主人公の花形ケンはボクシングの世界チャンピオンになったほどの人物でしたが、現役を引退した後に始めたビジネスは全てうまくいかず、苦しい日々を過ごしていました。

ある日、テレビ番組で知り合った大富豪に教えを請います。そして彼から1億円の出資をしてもらう条件として、「ホームレスを10人雇え」と言われます。

そのホームレスを集めるとき、ガラガラくじを引かせることにしました。赤玉が出れば採用、白玉が出れば不採用、10人赤玉が出た時点で終了、というルールです。

「いきなり赤玉は出ないんじゃないか」と考える多くのホームレスを横目に、最初に引いた人は赤玉が出ました。「続けては出ないんじゃないか」とみんな腰が引けるが、次の人も赤玉。「3連続はないだろう」と思われたが、3人目も赤玉。つまり最初から赤玉しか入っていなかったのです。もちろん気づいた人は、我先にくじをひこうと詰めかけました。

その瞬間、ケンはくじを終了して叫びます。
「おまえらはホームレスのくせに、まだ何かを守ろうというのか?守りに入ったヤツなんていらない。皆がチャンスとわかったら、それはもうチャンスではない」

守るべきものは人それぞれですが、チャンスという扉が開いている時間は短いものです。なぜなら、このマンガの例に限らず、みんながチャンスだと思ったら、多くの人が参入し、チャンスではなくなるからです。

海外投資も同じではないでしょうか。成長するマーケットにはみなが殺到し、遅れてやってきた人は暴落のリスクにさらされるだけです。そう考えれば、「少しでもチャンスと思ったらすぐ行動」を心がけたいものです。なぜなら、完璧なチャンスなんてないのですから。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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