ドラマ/大河・時代劇

大河ドラマの若返りは主演俳優だけじゃない

最近は若手俳優の主演が多い大河ドラマ。その反動かベテラン待望論もでています。いつ頃から若手主演が多くなったのか、その理由は?データから分析します。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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2016年の大河ドラマは、真田幸村が主人公で三谷幸喜脚本の『真田丸』であることが発表になりました。

NHK関係者が「往年の大河ファンからは、演技力をしっかり身に付けた俳優による骨太な作品を望む声も強い」と語った、というベテラン待望論報道がありましたが、これを書いている時点で主演はまだ未発表。当初は脚本を担当する三谷作品の常連ということで役所広司や佐藤浩市という名前もあがっていましたが、いまのところ堺雅人が最有力とされています。

ベテラン待望論。たしかに大河ドラマの主演俳優は若くなっている印象があります。本当にそうなのか、検証してみましょう。

 

平均年齢の推移

大河ドラマは『真田丸』が55作目。そこで、井上真央主演が確定している54作目の『花燃ゆ』まで主演俳優のドラマスタート時点満年齢を、5作ごとに平均してグラフにしてみました(複数主演の場合は平均値をその作品の満年齢とします)。
主演俳優の平均年齢

            主演俳優の平均年齢


大河ドラマ第一作の『花の生涯』の尾上松緑は当時50才、続く2作目の『赤穂浪士』長谷川一夫は55才。ベテランでスタートした後、3作目の『太閤記』は若手登用で緒形拳27才。4作目は31才で死んだ『源義経』ということで尾上菊之助(現・菊五郎)23才は同じ『義経』の滝沢秀明22才が出るまでは史上最年少でした。

適度にベテラン・若手が入り混じり5作目までの平均年齢38才。その後もだいたい三十代を推移し、二十代に下がったのは41~45作目から。

次は「ターニングポイントは世紀の変わり目

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