天然ビーチとフクギの島、瀬底島で遊ぼう!
ほんの一瞬、橋を渡っただけで流れる時間が変わるのが、離島の魅力(C)OCVB
沖縄本島には橋を渡って行くことのできる離島がいくつもあって、日帰りのドライブコースとして観光客の間でも人気です。船に乗る手間もなく訪れることができるので、車の中から眺めているだけだと、そこが離島であるという感覚にもピンとこない人もいるかもしれません。実際、橋が通ったことで離島の人々の生活は、本島に住んでいるのと何ら変わらない便利さとなり、離島色もずいぶん薄れているのが事実。けれども、車から降りて一歩集落の中に足を踏み入れれば、そこには今でも昔と変わらない静かな時間が流れる離島の景色があります。
本部半島と瀬底島を結ぶ瀬底大橋 (C)OCVB
そういった橋が架かる離島の中で、ぜひ訪れて欲しいのが本部半島の西から瀬底大橋を渡って行くことのできる瀬底島。美ら海水族館から車で10分ほどの距離というと、何となく位置がわかるという人も少なくないかもしれませんね。
海の透明度や白砂のビーチの美しさでは沖縄本島界隈でピカイチとして知られる瀬底ビーチ。訪れる観光客の姿も多く、特に夏場には多くの人で賑わいます。といっても橋が開通した後も瀬底島は本当に静かな島で、10年程前に大人のリゾートとして
FOUR ROOMSがオープンしたころは、他に宿泊施設らしいものもほとんどないような場所でした。
瀬底ビーチへ辿り着く手前に突如現れるリゾート建設跡
その後、2006年に大手資本によるリゾートホテルが瀬底ビーチにオープンすることになったのですが、完成をまたずにプロジェクトが中止に。現在、瀬底ビーチへ行く途中に突如現れる廃墟的建物はその未完成リゾートの残骸というわけです。結局、リゾートホテルはオープンしないまま現在に至るわけですが、ここ数年、瀬底島には色々と新しい動きが見られます。プチホテルや民宿といった宿泊施設に加え、カフェや食事何処が次々にオープンしているのが気になるところ。
瀬底ビーチ×アンチ浜
正面に伊江島のタッチューを眺める瀬底ビーチ (C)OCVB
瀬底島といえば、瀬底ビーチ。島の西側に位置する美しいビーチで、真っ白な砂と海のブルーのコントラストが素晴らしく、透明度もバッチリです。ただ、のっけから個人的な意見で申し訳ありませんが、先に説明した未完成リゾートの残骸ができてから、正直瀬底ビーチの景観が落ちた感は否めません。また、訪れる観光客の増加からか、最近は遊泳区域なども厳しく管理されるようになっているのも天然ビーチを求める人にとってはちょっと残念。
瀬底ビーチの美しさはこのとおり、完璧な白い砂と透明度抜群の海!
食事や飲み物が取れるパーラーがあり、監視員が常在してくるようになったということで、小さな子供を連れたファミリーにとっては安心なビーチですし、そもそもそんなにガッツリ泳いだりシュノーケルをやったりはしない、という人にとっては十二分に素敵なビーチだと思います。
瀬底大橋のたもとにあるアンチビーチは見逃しがちだけど意外とおすすめです
島にはもうひとつビーチがあって、観光客は素通りしてしまうことが多いのですが、瀬底大橋を渡った橋のたもとにあるのがアンチ浜。瀬底ビーチが遊泳区域を管理されるようになった今、シュノーケリングをするならこちらのビーチの方が楽しめそうです。瀬底島では、基本的に瀬底ビーチが荒れている時はアンチ浜が穏やか。アンチ浜が荒れている時は瀬底ビーチが穏やか、となっているので、その時のコンディションでビーチを使いわけるのもいいと思います。
また、瀬底ビーチは本島屈指の夕陽スポット。ビーチでたっぷりと遊んだ後は目の前に広がる伊江島を眺めながらの極上夕陽タイムが楽しめまる場所です。せっかく瀬底島まで来たのなら、夕陽もお見逃しなく!