J-POP/ヴィジュアル系グループの情報

はじめてのヴィジュアル系~導入編~(2ページ目)

ヴィジュアル系が気になってはいるものの、バンドのテレビへの露出もまだまだ少ない状況もあり、未知の世界に感じ、足を踏み出せない人も多くいるのではないか。そんな方のために、現在のヴィジュアル系のシーンの魅力と傾向をお届けします。

執筆者:金川 彩子


CDを買ってインストアイベントへ行ってみよう!

握手

握手を通して直接気持ちを伝えよう!

◆バンドの人気を左右するインストアイベント

インストアイベントとは、リリースイベントに相当するもので、ヴィジュアル系は、これをなくして語れない。

CDを購入すると、後日、購入した店舗で開催されるイベントへ参加することができるのだ。

その内容はバンドによって異なるが、トークショー、握手、サインまたはメンバーとの写真撮影というのが主流だ。

最近は、ライブ以外のこうした場でも、他のバンドのやらないことをやろうと、もはやリリースの内容にあまり関係なく、さまざまなテーマのインストアイベントが開催されている。

例えば、メンバーがコスプレをしてイベントを行なうものもあるが、それはまだ序の口。中には、添い寝をして2ショットチェキを撮影たり、好きなメンバーに壁ドンをされるといった大胆なファンサービスを繰り広げるバンドもいるとか…。

また、握手を通して、直接好きなメンバーとコミュニケーションを図れるのは醍醐味のひとつ。

あくまでもCD購入特典といえど、イベントの創意工夫であったり、そこでのファンとのコミュニケーション能力は、今やバンドの人気をも左右する大きな鍵を握っていると言える。


知れば知るほど奥の深い!ヴィジュアル系は音楽の宝庫

◆インディーズならではの多種多様な音楽性 

近年、ゴールデンボンバーのように演奏をしないバンドも胸を張ってヴィジュアル系と謳っていることから、何を持ってヴィジュアル系かというのは難しいが、少なくとも、すべてのバンドに共通しているのはお化粧をしていること。

よって、ひとえにヴィジュアル系と言っても、その定義は実に広く、自由なのがこのシーンの最大の特徴だ。

なぜ多種多様な音楽が存在するかといえば、理由のひとつとして、インディーズレーベルからリリースするバンドの多さが挙げられる。

自分のやりたい音楽を誰にも邪魔をされずに色濃くやり通すには、インディーズレーベルのほうが都合がいいと考えるバンドも少なくない。

そして、お化粧という共通項のもと、J-POPのような聴きやすい音楽性のバンド、デジタルサウンドをふんだんに使用するバンド、アイドル並みの容姿端麗さを誇るバンド、正統派のゴシック、メタル、はたまた茶番のおもしろさを売りにするバンドなどなど、実に異なる個性を持った無数のバンドが存在している。

オリコンチャート上位に食い込むインディーズバンドも少なくない。テレビで見るアーティスト同様の売上、動員を誇っているバンドの存在を見ると、一般層に媚びずに、それぞれのオリジナリティを貫いた音楽がウケていると言えるだろう。

また、新しいバンドや音楽は次々と生まれてくるので、彼らはその中で埋もれないように、他のやっていないことに挑戦しつつ、独自のスタイルを築こうと、切磋琢磨し、競争を繰り広げている。そんな活気に満ちているところも、シーン自体のファンを飽きさせない。

たくさんの選択肢の中から、必ず自分に合ったバンドを見つけることができるだろう。

次のページでは、近年のヴィジュアル系バンドの傾向を解説。

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