NHK BSプレミアム日曜22時放送の『プラトニック』。NHKでは初となる野島伸司脚本らしい問題をはらんだ暗い雰囲気のラブストーリー。中山美穂、堂本剛に元夫役の吉田栄作という組み合わせも90年代ぽい雰囲気です。
その『プラトニック』で一つ不思議なことがあります。演出を担当しているのは大塚恭司、長沼誠、吉野洋と日本テレビの社員ディレクターなのです。NHK・BSプレミアムなのに。
制作会社は日テレ系
なぜ日本テレビの社員ディレクターが? 理由としては考えられるのは、『プラトニック』を担当する制作会社が日本テレビ系列の日テレアックスオンだから。野島伸司脚本で日本テレビにて放送された『理想の息子』『49』も日テレアックスオンが制作協力していました。
局系列でありながら他局のドラマも制作する制作会社としてはフジテレビ系の共同テレビ、TBS系のドリマックス・テレビジョンなどがあります。BSプレミアムでの近作は、共同テレビは7月スタートの『おわこんTV』、ドリマックスは3~4月に放送した『今夜は心だけ抱いて』。
どちらも親会社の局社員じゃなくて制作会社所属または契約のディレクターが演出を担当。それ以前も考えてみましたが地上波テレビ局の社員ディレクターがNHKや他の地上波テレビ局のドラマを演出するという例は思い出せませんでした。